第2話1-2:更新
「ああ、又だめなんだ~。せっかく彼女がその気になり始めたってのに!」
私は今日の分を読み終えヒロインに思いを寄せる男の子が告白に失敗した所でため息をつく。
このWeb小説は私が共感できる内容が多い。
何処の高校も似たか寄ったかだろうけど、それでも物語に出て来る高校はうちの高校とよく似ている。
まあ、公立高校なのでうちの県にある公立高校はみんな同じような作りらしいからもしかしたらこの小説を書いている人もうちの県の出身の人かもしれない。
そう思うとますますこの作者さんに興味が湧く。
「え~と、自己紹介みたいなの有ったよね?」
スマホをいじりながらその作者さんのマイページを探す。
「あった!」
そこにはプロフィールが書かれていたけど、あまり詳しい情報は載っていなかった。
唯一分かるのは男の人って事だけ。
「へぇ、男の人が書いていたんだ、『みやむー』なんて名前だからてっきり女性かと思った」
作者さんのファローのボタンを押して登録する。
この作者さんの他の作品も気になって見てみたけど、どうやら書いている小説は今のものだけみたいだった。
「近況ノート」などと言う機能がある事に気付く。
そう言えばそんな機能があったっけと思い出し開いてみる。
「えっ!?」
それは真っ赤な夕暮れ空の写真が添付されたモノだった。
「なになに? 『そのうちこんな空の下で物語が進むかもしれません』だって? へぇ、続きが楽しみだね!」
私はそう言いながら電車の窓から青い空を見上げるのだった。
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