第4話 記憶

いつものハンバーグを食べながら、私ばかり沢山話してしまった。彼は、うんうんと笑顔で話を聞いてくれた。ねぇ、株3つの中で動かしちゃった。ラーメンの銘柄、今100株しかない。

それだったら、ラーメンの株は売って2銘柄だけにするか。

えー?そうなの?ラーメンの株ナンピンしたら良くないの?2銘柄だけ?

お前ひよっこなんだから上級者がするような事はやめとけ。

そうなんだぁ、わかったぁ。何がわからないのかわからないとはこの事だった。

株の質問が終わり食事を終え彼が、じゃあ送ってくなと言った。私は一日デートするつもりでいたので、家に来てよ!と強く言った。

家?家に行ったらまた彼氏彼女の関係になるだろう。良いのか?

私は、一緒に居たいの!と駄々を捏ねた。

久しぶりに彼が私のアパートに来た。

ずっと大丈夫だったのに…全ての記憶が蘇ってしまった。

何度も何度もお互い強く抱きしめ合った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る