自閉症と盲目

息子は産まれた時から多くのかべに当たって来た

産まれて三か月の時、日光浴にっこうよくへ出かけた

そこで気づいた、息子は無反応むはんのう、急いで眼科へ行った

医師は言った


盲目もうもくです」


と母親には怖いことだらけ、そして息子は・・・


自閉症じへいしょうかも知れません」


何をすればいい?

子供の将来は楽しみだけど、今の母親には見えなかった

そんな時、息子は音楽を聴くと嬉しそうで

そこに希望が見えた、何かが息子に喜びを!

その時母親として出来る事を見つけた

なんを乗り越えながら教えてくれた

なんて無い息子はついに世界に向けて歌う

あれから息子はピアノを弾けるようになって、歌も歌ってる

この姿を見せてあげたいその準備は母親の努力

それが形になった、素人発掘オーディション番組に息子は出れる。


「行ってらっしゃい、私の愛する息子、私は舞台袖ぶたいそでで見てるから」


息子は審査員の言葉にちゃんと応えれる

歌う前だけは私は息子のとなり

フォローして最低限の息子の事を伝えて後は祈るだけ、息子は

ピアノの前に座り、落ち着いているさあ本番だ!


疲れて小さく涙があふれたら

僕がくよ、君の味方さ

辛くて仲間を失っても

荒れ狂う波の上に・・・

橋をかけるよ

落ちぶれ果て通りを彷徨さまよ

夕暮れが辛い

僕がなぐさめるよ

力になろう

やみおとずれ恐怖におおわれたら

荒れ狂う波の上に橋をかけるよ


観客は総立ちになった、歌声の素晴らしさに打ちのめされた、拍手喝采はくしゅかっさい

始め舞台に立った彼を見てどこまで出来るのか想像出来ない

のもあったけれど、障害しょうがいを持っている事を吹き飛ばした

それだけ素晴らしい歌とピアノはプロレベルだった

母親も観客の拍手喝采に涙した、これまで二人は誰も想像

出来ない努力をして来たのだろうと言う他無い。


母親の希望と息子の困難こんなん、目が見えず、感情も抑えきれない症状しょうじょうもあったけれど

そこに音楽だけが息子の光になった、これしか無い母親の判断は

間違いではなくなって、すがる思いと信じる思いが形になって

表現出来たことは、やればできると見ている人は思うだろう。


『今、夢や希望が見えない人は見つけてください、なんでも出来る

自分を信じて、迷わないで、逃げないで倒れてもいい!

起き上がれ、立ち上がれ、その先に必ず光はある!』



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る