現実は小説よりも奇なり [アンとエース]
今までに人類はアリトアラユル苦悩に見舞われて来た。
だがどんな時代において明らかに見極めて生き延びて来た。
災害による滅亡。
戦争による絶望。
それでも人類は生きている。
生きている!
目の前のことわりだけを見ずに自分を信じ抜く!
ただそれだけのこと。
そうすればなんとかなるさ!
私も産まれて直ぐに母親が癌で亡くなり
兄妹は三人いたけど、父親はいきなり幼児三人を
仕事しながら育てる事が出来ない状況だった
後から姉に聞いたのだが、一軒家があったらしいが
売っぱらってギャンブルで全財産を使って、路頭に迷って
建築業で働きながら兄妹を現場で何処か行かないように
ロープで犬みたいに縛っていたのを、職場の人に怒られたらしい
私の記憶では知らないおじさんに声をかけられて怖かった事だけ
覚えている、そのあと少しだけ親戚をたらいまわしで少し過ごした
その時の記憶では、親戚の子供と自分の扱いが違うのを実感した
心が苦しかった、でも親戚のおばあちゃんだけは遊びに一度
連れてってくれたのを幸せに感じた、まだ幼稚園にも入れない
幼い子供でも、愛は分かっていた、父親はその間
私達兄妹の居場所を探していたみたいだった
それから私達兄妹は施設に預けられる事になった
知らない子供達と大人の中でもちろん施設の大人は
子供の管理で大変で愛情はない、みんな同じ扱いだった
それでも施設の子供達とは話をして遊んでた
時間が決まってて、外の外出は出来なかったけど
施設の近くに草むらがあったからそこで遊ぶことが出来た
施設の子供達はわがままを言わない、我慢していたわけじゃない
一か月に一度来る、面接が来る家族が来る日を楽しみにしていた
もちろん私もそうだった、その時思ったのが毎日会えない
家族と会える事だけが楽しみだからだと思うけど
やっぱり、子供は家族にしかわがままを言えないって思った
それでもみんな一生懸命生きていた、良い経験が出来たと
今は思っています。
「これって、誰の物語なのかにゃ?
おい人間!聞いておるのか?」
「この物語はリアルな話だよ、アン、それより人間って
名前じゃないよな、確かに私は名前を名乗って無いが
人間ってのはなんだか変だ!」
「では名乗ればよいではないかにゃ?」
「そうだな〜アンは私をなんて呼びたいんだ?」
「語り部、エロ男、変人、帽子男、好きなのを選ぶにゃ!」
尻尾をピーンと真っ直ぐ伸ばして嬉しそうだな
どれも名前じゃないじゃんか!
いつ私がエロ要素出したんだよ!
「他にはないのか?」
「気に入らぬのかにゃ?おぬしが言ったのであろう
おかしなやつじゃにゃ!」
尻尾をパタパタさせてる、気に食わないみたいだ。
「分かった自分で決めるよ、エースって呼んでくれ」
「なんでエースなのにゃ?」
「女の子ならアン、男の子ならエースって決まってたんだと
なんかよく分からないがな」
「もしかして尾田先生の影響かにゃ?」
「アンって漫画好きなのか?」
「そこは激しく同意ニャン!
それよりこの話は人間ってみんなそうなのかにゃ?」
「人間の人生は全部違うよアン、この話は一つの例だよ
これより酷いと思う人生は多いよアン、これでもマシな方だ」
「我が輩はずっと猫だったからにゃ〜
人間は複雑すぎるにゃ!
我が輩が猫の頃は人間と生活した時もあったけど
人間同士で殺し合う意味は今でも分からないにゃ!
何千年と人間を見ておったがにゃ、今でも分からないにゃ!」
「いきなり的をつく事言うなアンは、それは人間の欲が
問題なんだよアン、アンには欲って分かるのか?」
「欲かにゃ?ん〜猫の欲なら教えてもよいにゃ!」
「それは聞きたいな、猫の欲って何があるんだ?」
「食べること、あったかい所、
あとは安心、遊ぶこと、高い所だにゃ!」
「他には無いのか?」
「無いにゃ〜
お腹が空いて大変だにゃ、温かい所でゆっくりするのは
最高だにゃ、高い所で風を感じることも良いにゃ〜
思いっきり走るのも良いにゃ、子供を作るのは同じにゃ?」
「アンはずっと猫なんだよな?」
「そうだにゃ、エースは知らないと思うけど教えて
あげてもいいにゃ、どんな生き物でも違う種類の生き物には
なれないにゃ、猫はずっと猫で人間はずっと人間にゃ!」
「え⁉︎というと絶滅した動物はどうなるんだ?」
「そうだにゃ〜詳しくはこちらをご覧くださいにゃ!」
「どちらだよ!」
「人間は直ぐそう言うって聞いたから言っただけにゃ!
ニャハハハハハハハハ」
「真面目に聞いてみたら、
でどうなるんだ?」
「簡単に言うとだにゃ、魚は魚だにゃ!」
「え〜っと、ネコ科はネコ科って事であってる?」
「そうだにゃ!でも環境が変わると変化するにゃ!
増えてる生き物を減らす生き物になるにゃ!」
「それはアン、もしかしてウイルスにもなる?」
「そうだにゃ〜なるにゃ〜あれも生き物にゃ増えすぎた人間を
減らす生き物になるにゃ〜我が輩から見ても人間はずっと前から
他の生き物を殺してきたにゃ、エースは知らないのかにゃ?」
「知ってるよ、それが原因でいろんな影響出ているのは
未来で見てきたからな、今はアンと話が出来るけど
人間って残酷だよな、アンもそう思うだろ?」
「我が輩はまだ人間を嫌いになって無いにゃ〜
人間と一緒に生活していた時は結構楽させてもらったにゃ」
「確かに全ての人間が残酷では無いよアン、ただ現代社会では
明らかに二分化されている、お金という人間が生きるために
必要な物だ、それを多く持っている人間と少ない人間が
私はねアン、そのシステムに私は疑問を持っているんだ
とりあえず今は細かく言うとアンも困惑しそうだから
それはまた今度話そう」
「アンは人の心が見えないよな?」
「我が輩は神さま的な存在だにゃ、頑張れば見れるかにゃ?」
「そうなのか、いや別に見なくていい、ただある程度
分かる判断がある事を教えてあげようか?」
「どうしても教えたいのなら聞いてあげてもいいにゃ!」
まったく尻尾ピーンってなってるのに、なんでアンは
上からなんだよな、何故かそこについてイライラしない
のはアンが元猫だからかもしれないな、私も猫好きだった
憎めないよな〜てか動物全般的に可愛いと思うのは
アンには言わないでおこう。
「じゃあ、一応聞くか?」
「話すが良いエース」
「人間には、無意識の行動があるんだ、それには本人も
気づかない行動がある、それをよく観察すると、話してなくても
分かる事がある、一番分かりやすいのは、脳から一番離れてる
足が無意識の反応が出やすい、他にも色々あるただ決めたれた
パターンがあるがそれを全部同じと判断するのは、観察力が低い
世界には文化の違いがあるのと個人の癖が無意識の行動だから
そこを見極めれば、ある程度分かるんだよアン」
「エースは色々と知っているにゃ〜なんでも知っている
のかにゃ?」
「なんでもは知らないぜ、知っている事だけだ」
「今回の話はアン、人生色々あり、それをどう思い考える
ことについて、その後の行動が大切だと言いたいんだ
助け合うことが人間の未来につながる、もし誰かが
困っていたら手を差し伸ばすことを言いたかった
特に子供はその存在だけで未来そのものだと私は思う」
「我が輩は願いを叶えてあげるだけにゃ、エースは
語り部としてこれからも色々と物語を我が輩に聞かせて
それで良いにゃ、まだ時間はあるにゃ!
次行ってみようにゃ!」
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