番外編 自家製スモークチキンの作り方

 突然ですが、番外編です。

 番外編なので、口調も変えちゃいます。今回のノリは、この語り口がいいとの判断です。

 せっかくのエッセイですので、こんなテキトーな感じで書いていくのもいいのかなと思っています。

 お時間あれば、お付き合いください。


 さて、今回のお話は《自家製スモークチキンの作り方》です。

 なぜこんなテーマかというと、それは単純に『すげー美味いので自慢したい』という理由からです。なので、自慢させてください。


 では、材料からいきましょう。

 ◆鶏胸肉……食べたいだけ

 ◆ソミュール液……そこそこの量


 聡明な皆さんには、ここで察してもらえたと思うのですが、はっきり言ってテキトーです。

 そして、多数の方が「ソミュール液ってなんだよ!?」と叫んだことでしょう。

 ソミュール液とは、燻製する前の材料に味をつけるための液体のことです。塩漬けに比べると、漬かりムラが少ないことと、ハーブや香辛料など風味が付けられることが利点です。

 作る手間はかかりますが、その価値は計り知れません。燻製するのであれば、是非とも作っていただきたいのです。


 以下、俺のやり方ですがソミュール液の作り方を解説していきます。


 材料です。

 ◆水……500mlくらいがいいかも

 ◆塩……水の15%の重さ

 ◆砂糖……塩の半分

 ◆醤油……なんとなく

 ◆ハーブ、香辛料……ありったけ


 はいすいません、テキトーです。

 ハーブや香辛料は、手元にある物をケチらず使ってしまいましょう。でも、例がないとわかりづらいでしょうから、俺がよく使うものを紹介しますね。

【生のハーブ】

 ・スイートバジル

 ・ホーリーバジル

 ・セージ

 ・ローズマリー

 ・パクチー

【乾燥ハーブ】

 ・ローリエ

 ・タイム

 ・パセリ

 ・オレガノ

【香辛料】

 ・ブラックペッパー

 ・鷹の爪

 ・コリアンダー

 ・クミン

 ・カルダモン


 で、これらの材料をぶち込んで1時間ほど煮出して冷ましたら完成です。密閉できる容器に入れて冷蔵庫で保管しておけば、かなり長持ちしますよ。


 ソミュール液ができたら、鶏胸肉の下ごしらえです。皮を剥いで、余計な油を取り除きましょう。

 鶏皮はフライパンでカリカリになるまで焼いて塩コショウで食べると、おつまみに最適です。むしろ、これだけでいいかもしれないです。


 おっと、話がズレた。

 鶏胸肉は開いたりせず、そのままで使います。密閉できる袋に入れて、そこにソミュール液を注ぎましょう。

 冷蔵庫で一晩寝かせて下ごしらえは完了です。濃いめの塩味が好きな方は丸一日くらいが良いです。それ以上はしょっぱくなりすぎて塩抜きが必要になります。塩抜きは面倒くさいので俺はやりません。

 漬け込んでおいたのを忘れてしまうと、大変なことになるので気をつけてくださいね。


 漬け込み終わったら、流水で洗い流してキッチンペーパーで水気を拭き取ります。その後乾かすのですが、干物用の網なんか持っている方は天日で、ない方はラップしないで冷蔵庫に入れましょう。

 暖かい季節は、腐ってしまうかもしれないので外に出すのはやめておいた方が無難です。


 表面が乾いたらいよいよ燻製です。

 燻製器っていろいろありますが、個人的にはステンレス製の折り畳み式のものがオススメです。値段も高くないし、使い捨て的でないため何度も楽しめます。


 燻製のチップもいろいろありますよね。こいつも個人的なオススメがあります。

 ホームセンターに行くと売っているんですが、おがくずを固めたようなやつです。値段も安めで使いやすくて、とっても良いです。

 そいつにガスコンロとかガスバーナーで火を着けて燻製器に入れ、燻しちゃいます。燃えカスが落ちないように、アルミホイルとか敷いておくと後片付けが楽になります。

 3〜4時間ほど燻せばスモークチキンの完成です。


 燻製中は、本来であれば温度管理をしないといけません。肉の中までちゃんと火を通すため、70℃くらいを常にキープしましょう。


「やってられっか!」


 面倒くさがりな俺の心がそう叫びます。だから逆に考えたのです。

 ちゃんと火を通さない前提であれば、温度管理などいらないのではないか? そう考えたのです。

 というわけで、俺は温度管理をしません。おがくずを固めたようなチップが燃え尽きるまで、3〜4時間くらい放っておきます。小説を書いたりゲームをしたりして、とても有意義な時間を過ごすのです。


 燻し上がった鶏胸肉は大変素晴らしい色をしています。ただし、中はまだ半生です。

 お好きな厚さに切ったら、フライパンで焼いてしまいましょう。食べる時に火が通っていればよかろうなのです。

 それに、焼くと大変良い香りがしてきます。嗅覚から食欲は増すのです。


 さぁ、お酒の用意はいいですか?

 ビールともウイスキーとも日本酒ともワインとも相性抜群です。

 あ、未成年の方はお酒飲んだらだめですよ。ご飯と一緒にどうぞ。

 噛めば噛むほど旨味と香りが楽しめること請け合いです。


 皆さんも、是非作ってみてくださいね。

 その時は俺、日諸 畔のことを少しだけ思い浮かべてもらえると幸いです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る