何か意味のわからん力が出るんですよね

午後十時の九州。

長いレールガンを持った女子高生が現れた。

長いレールガンはガウスキャノン(一般人が想定する洋ゲーでそこそこ見かける銃を指す言葉。だいたい単発高ダメージ武器)よりもずっと強力な兵器であり、まあなんでもできるし、長いんで打撃攻撃も可能であった。「午前まで全部やるのは無理だよお」と独り言を言っていた絵描きは得物を持って現れた女子高生を見て、もしや、こいつ脅迫に……と激しく発汗した。

そもそも絵描きにはレールガン女子高生の心理がわからぬ。乳を盛って欲しいのか、盛ったら始末するという牽制であるのか、僅かな察し力をフル・オペレーションさせ考えていた。だが……今はとにかく時間を作って忘れさせるのが賢明か!?

絵描きはとりあえず時間稼ぎにと、胸に詰め物をしたなりきり女子高生の画像をレールガン女子高生に手渡した。

レールガン女子高生は元気よく飛び出していった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る