午後九時の宇宙。

戦いが現れた。

宇宙同盟は地球(一般人が想定する蒼き星を指す言葉。やたら狙われるよね)よりもずっと強大な戦力であったはずだが、たった一機の機動兵器にこれまでとは比べ物にならないほどの損害を受けていた。巨大質量兵器バムウ・ゾラスによる地球破壊作戦もあっけなく失敗し、念の為に控えていた艦隊もほぼ壊滅していた。いや、比べる事のできる事例はある。レールガン女子高生による攻撃だ。地球の知的生命体の攻撃ではこれほどの物はこれまでなかったが、レールガン女子高生による攻撃はこれに匹敵したのだ。ゴリッラーロボから放たれる眩い光を見た宇宙同盟のパイロットが叫んだ。

「あれはレールガン女子高生の光だ!!」

だがいきなり長いレールガンを持ってない女子高生がやってきて、あっ、忘れてきた……と呟いた。

宇宙同盟の生き残りたちは踵を返して撤退していった。

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