午後七時の地球。


地球陣営最強のスーパー・ロボットが現れた。

スーパー・ロボットはリアル・ロボット(一般人が想定するリアルな描写が売りのロボット。従来のスーパーロボットとの区別のために生まれた言葉だが割と風化した概念でここの定義についてうかつに触れると荒れるのでやめとこう)よりもずっと整備いらずとかそんなわけはないのだが、謎の超エネルギー由来の動力源を持っており、それによりそれまでの猿型機動兵器と一線を画する存在……スーパー・ロボットと呼ばれるようになったのだ。このスーパー・ロボット、ゴリッラーロボは三機の飛行マシンが合体することでそれこそ一騎当千と呼べる性能を誇るロボットになるのだが、パイロットにわけのわからんぐらいの負荷がかかり、常人では操れぬ悪魔のマシンとなっていた。この問題を解決すべく、負荷を軽減するとかの方向性は最初から無しでこの機体に耐えられるパイロットが集められた。勇猛なるゴリラ、ゴリハルト。冷酷なる月ウサギ、ゼクサギ。逞しきカモシカ、シカロック。かつて争いあった若き魂がここに揃い、地球のために手を結んだ。

だが突然上空に超巨大建造物が現れ、その質量により地球を粉々に破壊せんと迫った。

さあ出番だぜ……一つになれ!

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