第10話 パワースポット巡り
高井圭介。28歳。アラサー男子。仕事は工場勤務。安月給。
自由に使える毎月の小遣いは2万円。ちなみに週休二日制である。
金なし、友なし、女なし。でも時間だけは、そこそこある。
そんな俺は、今日もソロ活ライフをエンジョイするのだった。
近頃、運気が下がってきている気がする。仕事でミスをした。
しかもそれが工場長にバレてしまい、呼び出されて怒られてしまった。
まあ仕事で怒られる事はあるけど、まさか工場長にバレるとは。
「よしっ、決めた」
今日はパワースポット巡りに行こう。神様からパワーを貰って運気を上昇させよう。
どうせ行くなら仕事運だけじゃなく、金運、恋愛運、健康運全ての願い事に効果がある神社に行こう。早速ネットで調べた神社に行く事にした。
右手で柄杓を持ち、水を汲んで左手にかけ左手を清める。 次に柄杓を左手に持ち替えて、同じように右手を清める。 再び柄杓を右手に持ち、左の手のひらに水を受けて口をすすぐ。 口をすすいだら、もう一度水を左手に流す。
一礼して大きな鳥居をくぐり、参道を歩いていき、賽銭箱の前に立つ。
ガランと5円玉を入れてお祈りする。
彼女ができますように。お金持ちになれますように。健康でいられますように。仕事が上手くいきますように。
神様もたった5円でここまで願い事をされたら、たまったもんじゃないよな。
まあそんな事は置いておいて、俺はおみくじを引く事にした。
「うん……。中吉か。まあ悪くない」
神様に背中を押してもらえた気がした。
焦らず毎日、マイペースに頑張って生きて行こう。
ソロ活ライフ 富本アキユ(元Akiyu) @book_Akiyu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ソロ活ライフの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます