第9話 日帰り温泉
高井圭介。28歳。アラサー男子。仕事は工場勤務。安月給。
自由に使える毎月の小遣いは2万円。ちなみに週休二日制である。
金なし、友なし、女なし。でも時間だけは、そこそこある。
そんな俺は、今日もソロ活ライフをエンジョイするのだった。
コスパ最高で癒されるスポット。それが日帰り温泉だ。
もちろん良い旅館に泊まって温泉入って美味い飯を食ってというのも良いが、いかんせん俺には金がない。だからコスパ最高の日帰り温泉一択なのだ。
しかし日帰り温泉だから質が低いだなんて事は、決してない。むしろ良い日帰り温泉というのは、日本中の至るところに存在する。それを見つける為に色々な日帰り温泉を探すというのもまた一興なのだ。そして最近の俺のお気に入りの温泉がある。家から30分くらいの距離にあり、ジェットバス、薬湯など湯舟の種類は多く、露天風呂やサウナもある。そして料金は、なんと大人700円という安さなのだ。
温泉に着き、かけ湯をして体を洗い、頭を洗って、湯舟に浸かる。
「ふぅー……」
思わず声が漏れる。温かい湯が体に染み渡ってくる。気持ちいい。
ジェットバスで体に圧をかける。腰に当たってマッサージになる。
薬湯にも入る。独特な匂いがあるが、慣れてくるとこの匂いも癖になる。
サウナに入る。極限まで耐えて一気に体が温まる。サウナを出たら水風呂に入る。
サウナを出た後の水風呂には、免疫効果を高めたり血圧の改善や脂肪の燃焼に効果がある。そして露天風呂に入る。程よく風が当たって心地良い。
休憩してまた入ってを繰り返す。何時間でも過ごせてしまう。
温泉を堪能したらあがって、珈琲牛乳を一気に飲む。
どうして温泉の珈琲牛乳ってこんなにも美味いんだ。
ここまで贅沢に堪能したのに、かかったお金は、700円の温泉代と珈琲牛乳130円だけ。
やっぱり日帰り温泉は、コスパ最高で最高の休日の過ごし方だ。
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