第8話 風景写真を撮る

高井圭介。28歳。アラサー男子。仕事は工場勤務。安月給。

自由に使える毎月の小遣いは2万円。ちなみに週休二日制である。

金なし、友なし、女なし。でも時間だけは、そこそこある。

そんな俺は、今日もソロ活ライフをエンジョイするのだった。


一年中楽しめる趣味。そして季節ごとに違いを楽しめる。

一人で楽しめてお金がかからない。そんな趣味が風景写真を撮る事だ。

今日のテーマは、夏の今撮るべき花。ひまわりだ。ネットを使い、絶景スポットを検索する。


「よし、ここに決めた」


県内有数のひまわり畑に出かける事にする。

ひまわり畑に着くと、家族連れからカップル、同業者のソロカメラマン達と多くの人達で賑わっていた。

……えっ?一眼レフの良いカメラとか持ってるのかって?

持ってる訳ないでしょ。俺はもちろん安月給だ。

高いカメラ買う余裕なんてない。だから俺は、スマホのカメラで撮る。

でもスマホ用三脚は買った。これがまたコスパが良いのだ。

なんと100円ショップで500円で売っていた。

スマホ用三脚をセットしてカメラのシャッターを押す。

ひまわり畑が良い感じに写り込んだ。

何枚か写真を撮って場所を移動してみたりを繰り返しているうちに、ミツバチが飛んできてひまわりの花に止まった。


「おっ!!これは絶好の撮影チャンス!!」


俺はその瞬間をバッチリとカメラに収める。


「うん、なかなか良い写真が撮れた」


ふと気が付いた。ひまわりと綺麗な青空を入れた写真を撮るのも良い。

俺は、ひまわりと青空が入った構図で写真を撮る。


「素晴らしい。俺、なかなかセンスあるんじゃないか」


昼から来て夕方になった。

夕焼けにひまわりという構図の写真もまた綺麗だろう。

俺は写真を撮った。


「おお、完璧」


かなりの数の写真を撮って帰ってきた。

そしてそれを画像編集アプリを使い、編集する。

更にスマホの写真フォルダにひまわりという名前のフォルダを作り、画像を入れていく。


「アルバム作成っと♪」


良い写真が撮れた。今度は海の写真でも撮りに行くか。

金はかからないし、だから写真は辞められないんだ。

コスパ最高だ!!

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