第7話 お宝探し

高井圭介。28歳。アラサー男子。仕事は工場勤務。安月給。

自由に使える毎月の小遣いは2万円。ちなみに週休二日制である。

金なし、友なし、女なし。でも時間だけは、そこそこある。

そんな俺は、今日もソロ活ライフをエンジョイするのだった。


今日はお宝探しの旅に出る。

いや、もちろん徳川の埋蔵金を探すとかそんな話をしている訳ではない。

いや、でももしかすると、それに近い何かがあるかもしれない。

今日は日曜日。近所でフリーマーケットが開かれる。

フリマには、お宝が眠っているかもしれない。

もしかするとレア物が……。

そんな期待を込めて、俺はフリマへと向かうのであった。

近頃はアプリで不用品を出品できるサービスが数多くある。しかし実際に商品を並べて売っているフリマもまだまだあり、実際の物をその場で見れる方がトラブルも少なくて良いと思うのは俺だけだろうか。

 俺が今日行くフリマは、約300店舗の店が出ている。そこを見て回るだけでもかなりの時間がかかる。色々な物を売っているので、何も買わなくても見ているだけでも楽しい。子供服やおもちゃ、キッチン用品、家電等色々な物を売っていた。そして俺は、一件の店で気になる物を見つけた。


「すみません。このお皿、いくらですか?」

「1000円だね」

「これください」


俺は骨董品のような古くて洗練されたデザインのお皿を見つけた。

これは名品に違いない。

他にも中世ヨーロッパで作られたような人形も高そうに見えたが、それも安く手に入った。

こういったお宝探しするってのも面白い。

俺の夢は、いつかお宝鑑定団に出場して100万円超えのお宝を手に入れる事だ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る