物語に出てくる、障害を持った弟をもつお姉ちゃんの気持ちが、リアルに描かれています。子どもから見たら、そうだろうなあと。

でもこのお姉ちゃんのすごいところは、絶望的な出来事を経て、弟の優しさや行動から学べるところ。難しい題材だと思いますし、賛否両論あるかもしれませんが、個人的にはストンと落ちる内容でした。

そして最後の弟くんの純粋で優しい心に、とても救われた気持ちになりました。これからも応援しています。

導入話から惹き込まれました。
読みやすい調子でまとめられて淡々と語られる「お姉ちゃん」視点ですが、なかなかヘビーな展開で、今後が非常に気になります。

たとえハンデを抱えていても、子供は子供なりに周囲をちゃんと見ているし、
限られた中でも精一杯、一生懸命生きている。
当たり前のことなんだけれど、普段意識の外になりがちな日常をありありと思い出させてくれます。

これ、ご両親も辛いだろうな……。
物語の設定は非常に重たいです。
ですが、とても読みやすい作品です。

久しぶりに号泣しました。とても心が洗われるお話だと思います。