その傍らの存在で居たい

皇帝に仕える賢者よりも

皇帝の喉を潤す水を差し向ける侍女で居たい


偉大な偉人よりも

泣いてる子を慰めて

苛める子に道徳を教えれる近き先生で居たい


大きな花束の主役の大輪の花より

それを浮だたせる小花の添え物でいたい


涙を拭きとる優しい人であるより

涙枯れるまで横で付き添う馬鹿者で居たい


何かを差し出すより

何かを受け止めるより

その出される物を作る存在で居たい


眠れぬ夜に声はいらない

傍で同じ時を過ごせる存在で居たい


万の言葉を発するより

欲しい言葉を与えられる存在になりたい


願いを願うより

願いを叶えようと走る人の助け人で居たい


ねー何でもない事だけど

ねー誰でもできる事かもしれないけど

でも事すると忘れてしまいそうな役

いつも影で動いてるのさえ知られてない役割

そんなものを迷わずできる存在になりたいな



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