応援コメント

第六集 成の皇帝」への応援コメント

  • 企画参加ありがとうございます!

    多民族戦乱の過渡期一歩前となるのでしょうか。大きく国をどうしたい、というわけではない、しかし人々の生きる部分に即した李秀たちこそ社稷を守る指導者、のように思えました。社稷は人心と食料=生活からの国家を表す言葉だそうで。

    一地方の英雄譚としても、楽しませていただきました〜!

    作者からの返信

     寧州での籠城自体は西晋末の事件なので、時系列的には『北宮純』よりも今作の方が少し前になりますが、中央の情勢を知った上での方が分かりやすいだろうという事で、あちらを先にオススメしておりましたw

     こういう地域密着型の豪族や将士もひとつの主流ですから、五胡期に限らず浸透異民族に仕えた漢人たちって、大体こういう価値観の人達だったんだろうなぁという思いがありますな。

     余談になりますが…、下のリンクは現状まだ一章しか書いてない連載中作品の『楽園を探して』の情勢地図ですが、今回のを一通り読んでいただいた後なら、ミリしらの頃より解像度が上がってるんじゃないかなと思います(直球アピール!)

    https://kakuyomu.jp/users/yankun1984/news/16817139555759399380

  • こんにちは。
    この時代、大雑把な流れは押さえているつもりですが列伝的なストーリーはほとんど知らず、その空白を埋めて楽しく読ませていただきました。
    八王の乱は異民族の力が重要な役割を果たして、遊牧民たちの中原への進出が進む契機になったと思っています。それを物語の形で読めたのは貴重でした。ありがとうございました!

    作者からの返信

     ご感想ありがとうございます!

     後漢末群雄なら曹操と劉備、五代十国時代なら五代王朝(中央政府)を追いかければいいですが、五胡の場合はリセットと分裂が多すぎて、日本の戦国時代と同様メインストリームが迷子になりますからねぇ…w

     この周辺の時代も含め中国史メインに色々と書いておりますので、もし気が向いたら覗いていただけると幸いですー(ドサクサ紛れの宣伝!)

  • 西晋の滅亡から隋の統一まで、二五〇年くらいの戦乱があったわけですが、春秋戦国や漢末ほどの知名度がないこの時代。孔明が死んでから煬帝が出てくるまで、中国史が空白な人も多いはず(あれ、私だけ?)。

    『五胡十六国演義』の一節のような本作。面白く読ませていただきました。李秀ちゃん。京劇の演目にしたら映えるだろうな……。

    作者からの返信

     ご感想ありがとうございますー。

     いや実際に理解が空白という方も多いですよ。何しろ近年まで史料翻訳がまともにされておらず、創作の題材としても未だにマイナーですからねぇ。
    (ネット時代になり原文史料がネット上に全文掲載とかされるようになってから、有志の漢文マスターたちが自前翻訳したり日本語wikiを書いてくれたのが偉大…)

     秦漢と隋唐という二つの統一王朝期を繋ぐ三五〇年を、三部作構成で解説する話とか分かりやすいですな。


    第一部:三国時代
     漢が滅んだ後、未だに残っていた漢っぽい文化に漢人がしがみついていた時代。
     それを先に進めるか過去に回帰すべきかで割れたのが三国。

    第二部:五胡十六国時代
     漢代にいじめてた周辺異民族に仕返しされ、華北を完全に制圧される。
     その後、新秩序を構築する為に色んな民族によって色んな国が建国されては潰れるダイナミックちゃぶ台返しが華北で続き、その間に江南に引きこもった東晋が漢人文化を保存する。

    第三部:南北朝時代
     さすがに落ち着いてきた北と、逆に晋の権威が衰えた南が、南北で互いに関わる事も少なく内部抗争や簒奪を繰り返した時代。
     そうした抗争の流れで、うっかり事故みたいに全国統一しちゃったのが隋の楊堅。(そして調子に乗っちゃう二代目)
     分断されてた南北の文化が融和して、唐代の独自文化が生まれる。

     空白期の最初の理解はこれが凄く分かりやすいですな。


     ちなみに李秀さん、雲南省に廟が建てられて、今でも神様として祀られてる方なので、探せば演目も出てくるかもしれませんねw

     ついつい長くなりましたが、改めてありがとうございましたー!

    編集済