2話 彩との出会い
2.彩との出会い
ある時、俺が海外出張から帰ってきて、事務処理が一段落したところで、いつものように同じ課の女性から飲みに誘われ、待ち合わせ場所に行ってみると、そこには、彩が一緒に待っていた。
まあ、あれだけの女性だから、きっと付き合ってる男性社員の女性から見れない部分の情報でも聞きたいんだろう、と思い一緒に飲んで、世間話をしていると、彩が俺に 「お話があります」と言ってきた。
それを聞いた同じ課の女子社員が、
「私、これからちょっと用事があるので、先に帰るね」と言って帰って行った。まあ、そういう相談なら俺1人でもOKと思い、気楽に聞いてあげようとした。
それがどういう訳か
「高谷さんっていろんな課の女性にやさしいですよね」、
「高谷さんっていろんな女子社員と飲みに行ったりしてますよね」とか
「裕子ちゃんとは良く飲みに行くんですか、デートとかしたんですか?」
とかいろいろ俺の事を聞いてきて、
しまいには「高谷さんって彼女いるんですか?好きな人いますか?」と問い詰めるように聞いてきた。
「裕子ちゃんは、よく仕事を手伝う事があって、そのお礼にって食事に誘われるだけだよ」
「なかなか仕事が忙しくて、この年になってもまだ彼女はいないんだ、ハハハ」と言うと。
「それなら、私とお付き合いしてくれませんか、最初はお友達からでいいですから」
そう言われ、びっくりした。
彼女は見た目も素晴らしく、明るく、いろんな男から誘われて、よく食事に行ったり飲みに行ったり、デートする相手もいると噂があったから、まさか俺なんかに と思う反面、その付き合いのある彼は?と疑問に思った。
あれだけの美女からお誘い、断ることはない。
何度か食事をした時、聞いてみた
「彩ちゃんって、確か○○課の近藤と付き合ってたんじゃない?よく2人でのみに行ったり、デートしたりしてなかった?」
「近藤さんですか、しつこく誘ってくるんで飲みにいったり、デートしたりしたんですが、私、あの人好きじゃないから、それだけの事です、付き合ってはいないです。」
かなり後になってわかった事だが、やっぱり付き合ってた。
2人で旅行にも行ったりしていし、当然大人の関係もあったが、近藤はいろんな女子社員に手を出しており、彩はその事を知っていたようだった。
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