第24章不良達の処分
校長室に入ると校長先生は、ちょっと古びたスチール製のロッカーから梅こぶ茶をだしてきて、湯呑みにスプーン一杯だけいれそして熱いお湯をなみなみいれると、
「まあふたりともこれでも飲みなさい。
とっても落ち着けるから」
そういうと梅こぶ茶を二人に振る舞った。
てっきり叱られると思った二人は校長先生のおもてなしにすっかりとまどってしまった。
二人がとてもいい匂いのする、梅こぶ茶を飲み干すと、校長先生は優しく話はじめた。
「だいたいなにがあったかはおおよそ想像つくけどまずは話してくれないと、校長先生も君達を助けてあげることが出来ないから正直に話してくれないかな」
二人は目を合わすと、今までのことをゆっくりと話し始めた。
一通り二人の話を聞いた校長先生は、
「そうか、よく判った。
不良達の事は校長先生に任せなさい。
それから、今後たとえ正しいことでもあぶないことはしないように校長先生と約束してくれないか。
じゃあ、授業に間に合わないから、教室に戻りなさい」
そういうと二人を教室へ送り出した。
数日後、校長先生は職員会議で不良達の事を議題にあげると、不良たちを退学させることを提案した。
今までも不良達の事は何度も議題になったが親が地元の名士でしかも学校に多額の寄付をしてくれているということで、話しが流れていた。
しかし今回は校長先生が全責任をとるということで話しがまとまった。
しかし相手の母親達は納得がいかず喧嘩両成敗ということで浩太と新田の処分も求めたが、反不良同盟に助けられたたくさんの生徒の証言もあり、大きな問題なく不良生徒たちだけ、退学処分と言う運びとなった。
次回、第25章 最初で最後の全国大会
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