21
赤い半分
笑う半分
浮かんだり沈んだり
滴る色は薄まり広がり降り注ぐ
指の隙間から見つめて
黒い指輪にうたを込めて
指先に小さな傷を
さあ、そこから引き出して
編み物のように解けてゆく
気持ちよく空に流れて
半分に届くように
うたう声が聞こえる
笑い声が聞こえる
グラスの中の温い水 溶けた氷
半分が混ざり込んで程良く甘い
黒い指輪をグラスで割って
込めたうたを開放する
また身体を編んでゆく
赤い半分を混ぜ込んで
放ったうたを拾いながら
いつか私も衛星になる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます