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赤い半分

笑う半分

浮かんだり沈んだり

滴る色は薄まり広がり降り注ぐ

指の隙間から見つめて

黒い指輪にうたを込めて

指先に小さな傷を

さあ、そこから引き出して

編み物のように解けてゆく

気持ちよく空に流れて

半分に届くように


うたう声が聞こえる

笑い声が聞こえる


グラスの中の温い水 溶けた氷

半分が混ざり込んで程良く甘い

黒い指輪をグラスで割って

込めたうたを開放する


また身体を編んでゆく

赤い半分を混ぜ込んで

放ったうたを拾いながら

いつか私も衛星になる

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