8

遠くの景色

流れる音のように絶え間ないエーテル

身体の境界を越えて吹く風

溢れる全ての言葉

何もかもが物凄いスピードで五感を襲う

何もかもを物凄いスピードで吸収する

遥か遠くまで意識は拡がり

両腕は世界を抱く

宙にある爪先は空を感じて

閉じた瞼の睫毛の間を太陽の光が通り抜ける

続く赤い大地

服をはためかす風

消えかけのふたつ月

全てを歓迎するこころ

全てを讃えるこころ

全てを祝福するこころ

この世界の中で

広げた身体で飛んでいる僕は

いつも小さくて

世界になれない

だけど気持ちは晴れやかで

笑顔でこころを感じている

全てを歓迎せよ!

全てを讃えよ!

全てを祝福せよ!

澄んだ世界を

いつもある世界を

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る