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 水の遺伝子は渦を巻いて昇りゆく

 さらさらと流れるつながりの階段


 窓から身を乗り出し 夜の全てと握手

 可視不可視全ての星は 生まれる前の君

 うたは青の中を泳いでゆく

 監視の目を擦り抜けて 両腕を開放して


 羽根を散らしながら

 ひとつ前の自分達へと落ちてゆく者達


 大切な在り得ない記憶の中で

 君の為に

 在り得ない王国を作り上げる

 君の微笑みに隠された幸福の企みを暴いて


 月の船は今日も窓の外にやってくる


 さらさらと さらさらと 昇りゆく 流れ落ちる

 水の階段


 僕等の身体も放り投げれば奇麗な曲線を描くのだろうか?


 夜の深淵で 素敵な世界を用意して待っている

 見えない鎌と 真円の魔法

 広げた腕に抱き締め

 絡め取った渦で紡ぎ上げた僕等のリアル

 青い夜のうた


 全てを君に贈ろう

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