七種:いざという時頼もしい不良キャラ
「概要」
捻れというのは弱いものを強くする方法で、例えば糸は一本では細くてもろいのですが、それをねじり合わせて結っていけば超強力な綱になります。勝ち負けが中心となっています。
そんな七種の特に分かりやすい特徴は、「一番でないと意味が無い」というかなり極端な考えを持っていることです。実に血気盛んで闘争心むき出し。その点五種は現実的に、「平均を超えればいい」とか言ってクールになって、九種なんかは考えずに、体質で「オンリーワン」になります。一種であれば、「一番になったこと」よりも「賞などの名誉をもらうこと」に舌なめずりをすることでしょう。
七種は五種と同じように行動的ですが、あちらは考えるため行動するのに対して(そして意外と計算高く、打算的)、捻れ型である七種はとりあえず動いて、行動を起こしてから考えたりします。だから鬱屈したときにパッと、思わず手が出てしまって後から取り返しのつかないことになったりします。
「身体的な特徴」
顔の特徴としては鼻があぐらをかいているという言葉がありますがまさにそれで、鼻の穴すら全部見えるくらいに小鼻が広いことが多いです。
捻れは普通の状態ではなく緊張状態ですから、七種が緊張するとより体が捻れて、尿意を催します(尿意を司る腰椎に重心がかかるため)。緊張する場面――テスト前とかコンテストの発表前となるとおしっこをしたくなるのは七種的な特徴です。その膀胱が弱いということで余分な水分の排出がうまくいきにくい七種はその埋め合わせとして、七種には体が唾液とか汗をたくさん分泌するという特徴もあります。
全体を見ればもちろん体は動くと捻れやすいですし、胸板が厚くて胴が太い事がわかります。五種と同じく行動的ですが、あちらは上半身主体で動くのに対して、七種は下半身がよく動きます。そしてそうしたこと以上に特徴的なのは片足が偏平足であることですね。片足ばかり土踏まずがないとバランスが悪くて、捻れる理由になります。
また、例えば病気などで言うと手遅れまで我慢します。それも勝ち負けが根本にあって、最初は小さい異変ですから弱い者には勝てるということで放っておくのですが、だんだんと病勢が強くなって手に負えなくなってきます。いよいよ我慢できないという時に医者にかかったりするので、その時はもう手遅れということになります。
総合的に見れば、七種は男っぽい体癖です。男も女も、七種であれば男っぽい感じの印象を与えます。
「心理的な特徴」
捻れ型はエネルギーが余ると捻れてきて、より衝動的になります。それはもう生理的なものなので、我慢しても治すことは難しいのです。だから七種はとにかく、何やら捻れてきたとか、無性にむしゃくしゃするという時には無理せず体を思い切り動かして発散したほうが良いです。でもそれがわからない大人が、捻れ型の子供に「暴れたくなるのは心の鍛錬がたりとらん」とか言って我慢させると、その子供は窓ガラスを割るとか、人を殴るとか言った非行に陥ってしまうことが多いのです。
ただ、七種は憂さ晴らしだけしていればいいのかと言われれば、そうではないのが辛いところです。その理由は彼らの過剰な闘争心にあります。最初に申し上げたように常にナンバーワンが最も価値あるものであるとしていながら、常に捻れ気味である(=常時臨戦態勢)ので、何かにつけて衝動を引き起こす対象を見たら、そこから闘争心に火がついてしまいます。だからいきなり手が出てしまったりするのです。それに加えて勝負事にもとっても敏感で、何かにつけて張り合うのです。もし兄弟の弟が七種であれば、「お兄さんは勉強ができるね」と言われたら「なにくそ、俺の方ができる」と言って躍起になりますし、またこれならわかるかもしれませんが、もう至る所に負けん気があるので、「君のお兄さんってちょっと白髪多いよね」と言われただけで「俺の方が多い」と無意味に張りあってしまいます。
それゆえに誇張癖すらあり、七種が「昨日は二時間しか寝てない」といった時はたいてい四時間とか五時間寝てます。ただその誇張はあくまで現実の拡大であるところが多少ほっとします。六種の場合は一から百まで空想だったりしますからね(汗
こうした性質を利用すれば、実を言うと七種ほど扱いやすい体癖はないだろうと思います。上司が七種の部下を指示するときは「ライバル」を示せばいいのですから。それも現実にいる人物だと人間関係が悪くなるかもしれませんが、故人や架空の人物など、そういうことがなり得ない人を引き合いに出せば凄まじい熱量でいそしみます。これが三種だったら「好き」にさせないといけませんし、九種の場合はもう納得してもらわないとだめなので、やはり七種は、上に立つ人間からすればありがたい存在です。
ちなみに題名に「頼もしい」とあるのは一体何かと言いますと、七種は常に捻れて臨戦態勢ですから、何か困難とか未曽有の危機に直面したとき、どの体癖よりも的確にそれに立ち向かっていきます。いつもわだかまっていた緊張を、そうした危機に立ち向かって克服しようとし、発散させるからです。いい意味で愚直なので、敵に回すと厄介ですが、味方にすればとても頼もしいのです。
なお、闘争心がありながら、さすがに何者にも構わずぶつかっていくのではなくて、強い者にはぺこぺこして弱く、弱い者には強くなります。運動部の、後輩には極端に厳しいのに、先輩にはこびへつらう部員のようです。でもそれも彼らの特性なので、別に良いも悪いもありません。ただ、力関係がわからない相手の場合はやはりその力を確かめるようにしてぶつかっていきます。
そしてやはりただでは起きないのが七種で、そういう自分より強い人にずっとついていくのではなく、見つけた瞬間から常に追い抜かそう追い越そうと頑張ります。八種は逆で、自分より優れた人に勝負を挑んだり、追い越そうとは決してしません。
「キャラ造形」
五種のように、こちらもかなりスポーティーですからアスリートキャラや戦士キャラに向いています。ただ、アスリートだとしても向いていない競技があります。例えば棒高跳びや走り幅跳び、体操なんかは目の前に競う相手がいないのであまり楽しくありません。短距離走とかサッカーとか、そういう目に見える対戦相手がいるスポーツ選手が向いています。
また、子供の頃に周囲から強制されて、それが原因でぐれた非行青年キャラというのも現実味があります。特にこれだけ血気盛んだと、現代の統制社会では憂さ払いが難しいですから、暴走族とか、ヤクザ集団に加入するのではないでしょうか。
とにかく対抗心を燃やすキャラですから、主人公を勝手にライバルと認定して事あるごとに邪魔をする、お邪魔キャラもいいですね。でも途中で和解をすれば、非常に頼もしい中になるのです。
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