その5 秘儀発動。
ちょっと余談になります。
前回書いた「私は他の疾患も持っていて、寝る前の服薬が必要」というのは、精神的な疾患だったりします。
そっちの病気のほうは随分回復していて、バイトもしていました。
バイトというのは、私が所属していた自助グループみたいなものからの紹介で受けた、事務仕事。
ちなみに事務員は私一人しかいないので、私が入院すると全ての事務業務がストップしてしまいます。
その紹介ではじめた仕事の経緯はちょっと特殊で、その自助グループが会社と契約して私が派遣される、といった形になっています。
そのため、自助グループのスタッフも私の仕事内容を把握しています。
なので、今回の入院に当たって、私の代わりに自助グループのスタッフが仕事に入ってくださいました。
精神的な病気の人のための自助グループなので、万が一入院とか体調不良になったときのためにスタッフも仕事を一緒に覚えてくれるのです。
このシステムは本当に助かりました。
仕事に穴を開けることなく治療に専念できるというのは、ありがたいものです。
さて、余談が長くなりましたが。
入院中の生活はのんびりしたものでしたね。
私は基本的にはあまりテレビを観ないので、売店で買った手芸用品で遊んだり、本を読んだりしてました。
うるさかった部屋の面子も一人減り二人減り。
ボス的存在だった方も退院されることになりました。
「静かになっていい、って思ってるやろ~」
「あははは……」
秘儀、「あえて否定しない」発動。
「あ、否定しないしー」
ちょっとだけ気持ちが伝わったようで。よかったですよ。ええ。
最後の夜は夜11時ごろまで別の人とテレビみながらおしゃべりしててやかましかったですけれどもね。
まあ、これで最後だ、と心をひろーーーく持って生暖かく見守りました。
2週間の入院期間を終え、抜糸をすることに。
4針なのでバッシ、バッシ、バッシ、バッシと。
ええ、抜糸だけに。その後ギプスを巻きなおして退院です。
退院時の支払いは18万ほど。
その後高額医療療養費を申請して、いくらか返ってきたのと生命保険からお金が入ったことで今回の入院に関しては黒字になりました。
なにやかにやと細かいお金もでているので、正確には完全黒字ではないですけれどもね。
高額医療療養費の制度は、本当に助かるので入院の予定がある人は各自治体に確認してみてください。
確か入院前にも申請できたはず。
お金が余って困ってる人は、そのままどうぞ。
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