あとがき

 『薔薇と蓮』最後までお読み頂き、ありがとうございました。


 「奥様と若い庭師の禁断の愛」をテーマに書いてきたお話でしたが、ラストはこんなふうに、終わらせました。

 ハッピーエンドにならなかったのは、やはり許されない愛ゆえでしょうか。

 読んでくださった方の期待に応えられない最後だったかもしれませんが、最後まで手を抜かずに書ききれたと思います。


 蛇足を承知で書きますが、このお話はこのお話の前に花金で連載していました『マンホールの蓋の下から始まる物語』に登場した、死神二人の前日譚になります。

 ラストに現在軸の二人を入れてもよかったのですが、あまりにもテイストが違うのでやめました。あちらは死後の世界のファンタジーになります。

 これはこの世界観で完結させてしまったほうが良いのかと思いまして。


 現在軸の彼らが気になる方は上述の『マンホールの蓋の下から始まる物語』を読んでみてください。脇役なので出番は多くないですが、約100年後の平和な彼らが見られます。


 では、重ね重ねになりますが、読んでくださった皆さま、ありがとうございました!


 

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薔薇と蓮 万之葉 文郁 @kaorufumi

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