アスカ 「マリENDになんてさせない」

〜赤い海〜

シンジは体育座りをしアスカは浜辺に寝転んでいた


アスカ 「私寝てた?バカシンジ?」


シンジ 「良かった、また会えて。これだけは伝えておきたかったんだ。ありがとう僕を好きだと言ってくれて。僕もアスカを好きだったよ」


アスカは赤面した。そしてシンジが次にすることがアスカには理解ができた。

シンジはアタシを、相田の所に送ろうとしていた。だからアタシは


アスカ 「バカシンジっ!」


シンジの手を掴んだ


シンジ 「あっ!ちょっとアスカ離してよ」


アスカ 「いやよ。離したらアンタ、アタシを相田のところに送るじゃない」


シンジ 「だって、アスカの居場所はそこだろ?」


アスカ 「式波の方はそうかもね」


シンジ 「ん?」


アスカ 「でも!アタシは違うわアタシもとい惣流の居場所は、アンタがいるとこよ!」


シンジ 「んん?今なんて?」


アスカ 「アタシの居場所はアンタがいるとこって言ったんだけど?」


シンジ 「いや、そうじゃなくて、今惣流って言った?」


アスカ 「言ったけどあによ?」


シンジ 「あっれ〜?おかしいなこの世界に惣流の方のアスカは居なかった気がするんだけど?」


アスカ 「アンタは知らなくて当然よ、アタシはエヴァのコアにいたんだから。第一アンタねぇ、アタシのクローンなんかに恋しちゃって、そんなに素直な方がいいのかしら」


シンジ 「いや、あの、その」


アスカ 「しかも、やっぱりアタシのことは助けてくれないのね」


シンジ 「だってアスカが乗ってるのにできるわけないじゃないか!」


アスカ 「ふーん」


アスカはシンジの耳元でボソッと言う


アスカ 「アタシの意識がないときにアタシの体で抜いたくせに」


シンジ 「........」


アスカ 「とにかく、アンタはアタシと一緒にいるの!いいわね?」


シンジ 「いや、それは


シンジが何か言おうとするとアスカがシンジの耳元で


アスカ 「最低だ.....俺って」ボソッ


シンジ 「好きにしてください」


〜その後〜

シンジはアスカと共にカヲルくんと綾波を見送ったと言う。アスカは二人を見送る時シンジにベタベタくっついてたと言う。

砂浜でシンジと二人でいるとマリが迎えに来た

マリは不思議な顔をしながらこう言う


マリ 「あっれ〜!なんで姫がいるの?ワンコ君が送ったはずじゃ?」


シンジはことの顛末をマリに話すと


マリ 「まっ、いっかぁ〜じゃあ二人とも行こうかにゃ」


〜駅にて〜

??? 「だ〜れだ?」


シンジ 「一途で綺麗ないい女」


アスカ 「正解!」


マリ 「私もいるにゃ」


アスカ 「アンタ、まだいたのね」


マリ 「姫ひどいにゃ!」


マリはそう言うとシンジの首元の匂いを嗅ぐ


マリ 「相変わらず良い匂い。大人の匂いだね。」


アスカ 「あっ!ちょっと!アタシのシンジにセクハラしないでよ!」


マリ 「はいはいもう離れますよ、姫。」


マリはそう言ってシンジの首のDSSチョーカーを外す


マリ 「はい。これでもう君は自由だよ」


シンジ 「ありがとうマリさん」


アスカ 「じゃあ行きましょシンジ!」


シンジ 「うん」


シンジがそう言うとアスカがシンジの手を引き階段を駆け上り駅をでる。

駅を出た瞬間、二人は顔を見合わせ笑う今度こそは離れないようにと願いながら

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る