第23話 お風呂上りに君と……
かすみの胸に抱かれて、そのまま安堵し、癒された。
そしてついでに俺は流れでよしよしプレイもして、絞られていた。
……ふぅ、もうお婿に行けない。
「……えへへ~巧の甘えん坊姿よかよかね~もう一回しよっか?」
「後生です……」
「でもたくみも。行為中とまってくれないよね? ね?」
「まぁそれはもう止まれないから、というか逆に止まったら失礼と言うかなんというか……」
「私も気持ちよさそうな君を止めるのは忍びないし、もう一回味わってほしい的な?」
あ……。
まっずい。
普段おっとりしてるかすみのSスイッチいや母性スイッチか?
とにかく俺にとってまっずいスイッチが入ってる。
エロ女神降臨だ!
因みにこんな状態のかすみに言い合いとかで昔から勝ったことが無い。
「ね?」
なんの「ね?」ですか?
笑いながら、眼がマジなんですよね。
「そういえばさっき私にぶっかけたよね? 君の濃っいぃ白い液体をさ。別にね別に私は怒ってはないんだよ?髪も洗ってもらったし。でも一つぐらいお願い聞いてもらってもいいんじゃないかなーとも思う訳で……」
「むむむ」
そ、それ言われると弱いぞ??
「……たくみは甘やかされるの嫌い?」
「……嫌い……ではないですけど」
「じゃ、おいで?」
「……うん」
そうしてまた俺はかすみの胸に甘やかされて、ドクドクしてしまった。
かすみに甘やかされて俺はダメ人間になるかもしれない。
そうして長い長い1時間以上にも及ぶお風呂タイムを終え、ようやく1段落。
「いやーいいお湯だったねぇっ!」
かすみは潤いが増し、
「……そうだね」
俺はげっそりとした。
かすみは女神なんじゃなくて……いやまぁ女神でもあるんだけど、同時にサキュバスでもあるんじゃないかとすら感じる。
まぁ今回は教師プレイだった訳だけどね、しかしどっちにしてもえっちぃ。
エロ女神サキュバス!
お風呂を上がり、かすみが買ってきたお弁当を食べて、そこからちょっと最近やっていなかった勉強をして、かすみは大学の課題を。
俺もかすみも今でこそ営んでいる時間も多いが、やることはやるタイプ。
俺の場合は、大人っぽい人は学歴も高い方がいいんじゃないか、と安易に考え長年やっていた節も大いにあるが、勉強できて困ることは無いのでかすみと付き合った今もやり続けている。
将来的にかすみにお昼から2時間サスペンスを見て、働かずゆっくりと過ごせるようお金を稼いであげたいからね。
そんな風に二人でお互いのことをそれぞれしながら、軽く雑談をしているだけで夜はどんどん更けていく。
そんな風に勉強と雑談をしたら例のタイム。
ある意味、かすみの構成要素となっているもの。
そう、2時間サスペンス!!
「……今日は憂鬱な火曜日を乗り切れるように気合を入れるため、火曜サスペンス劇場行きます!!」
デッデッデーン!!!
というおなじみの効果音がついてきそうだ。
「今日のタイトルはずばり!!」
かすみのテンションが高い。
いやサスペンスの時はいつもこんな感じで、眼を輝かせてる。
かわゆい。
「浅見光○シリーズ!!」
おぉ、有名な奴だ。
いわずともしれた名作。
主人公の光彦を何人もの名俳優が演じていて、今回はそのうちの初期の光彦シリーズ。
相棒でもおなじみ水谷さんバージョン。
今とは違うレトロな感じがまたいい。
「……たくみ明日学校大丈夫そ?」
画面から視線を外さず、かすみが聞いてくる。
「大丈夫だよ、というか俺はどの面下げて休むの、告白断った側が休むなんて」
「どの面下げて休むって、なかなか聞かない言葉だね」
「それはまぁ確かに。でもさ、休みたいのは多分あいつの方だよ、嘘告白という前提で告白して振られたんだ、幼馴染に。笑うはずの出来事で、笑われるかもしれないことになった」
「そりゃまぁそうだろうけど。でもたくみも友達と縁を切ったわけでしょ?痛みがないはずがないよ、そこを真希と比べる必要はないとおもうよー?」
かすみは真剣に俺の事だけを考えて言ってくれてるのが伝わる。
「でも本当に大丈夫なんだ、真希に関しては、自分で決意して言ったことだからね、自分の言葉には責任を持たないと、自分の言葉から逃げ出しちゃいけないと思うんだよ」
「……たくみ」
「それに俺はかすみで癒されたからさ」
「そっか」
そういって横を向くとたまたまかすみは顔をこちらに向けていて、にこりと微笑んだ。
「じゃ、続きみよっか」
いつの間にか止めてた浅見○彦シリーズを再度再生して、
そういえば、とかすみは思い出したようにつぶやいた。
「うん、やっぱさっきのよしよしプレイとか癒しになってたんだね」
Oh……
俺の言葉が変な勘違いを生んでおる。
まずいこのままじゃ、何とか誤解を解かないと!!
「い、いえ俺は決して――」
「――今度はナースのコスプレで看護師さんと患者さんとか、チアリーダーで応援とかも行けそうかな?」
ふっ、ここはちゃんと言わないといけない。
俺は強い意志を持った男。
「ぜひお願いします!」
俺のやる気が上がった。
ー-------------------------------------
次回学校に舞い戻ります。(当然ですが……)
真希がどうなったのか、友達は、ギャルは?
その辺も出てくると思います、きっと。
まだ1ミリも書いてないけど。
もしこれで浅見光彦シリーズについてかすみが語ってたらごめんなさい。
そういえば日間ランキング3位になってました。
これも皆さんの応援のおかげです。
隔日詐欺やっちゃってます、これも皆さんのおかげです!
あといつも言ってますが、感想とかも拝見してますので、嬉しいお言葉ありがとうございます!!
ではよい日曜日をお過ごしください。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます