第22話 癒しの女神と来訪の理由

「……いや〜はっちゃけた」


 お風呂場での一回目のまぐわいは大変に、それはもう大変に気持ちよく有意義なお時間だった。

 週はじめの月曜の夜、尚且つ幼馴染の女の子と縁が切れた日。

 そんなきつい日なはずなのに、この時だけはその出来事を忘れられた。

 ストレスがすこしは発散できたらしい。


 ストレス発散させてもらったのだが……


 ……ジトー。


 めっちゃ細い眼でで見られてる。


「……そ、そんなみられても……照れる」

「何言ってるのもうっ、まったくお風呂場だから好き放題できる〜って言って全身にかけちゃって、洗うの大変なんだから!!顔にもかけるしさ~」


 かすみがぷりぷりと若干不貞腐れ気味なのはこのため。

 俺があまりに興奮しすぎた結果。思いっきりぶっかけてしまった。

 もうお風呂場なんてせっかくの機会だからと、獣になって、かすみを白く染め上げた。


 てかかすみ洗うの大変なんだとか言ってるけどさっき小声で……


『中でドグドクって果てて、たくみが力抜けて覆いかぶさられるのがいいのに、直前で抜いちゃうなんてむぐぐぅ……』


 って言ってるの聞こえたからな!

 でも怒られてもかけたことに悔いはない、眼福でした!


 さすがにぶっかけたまま2回目に突入というのはかすみ的に嫌らしく不承不承中断となっていた。

 つまりお預け状態。しかしおれも悪いのは事実なので……


「……髪洗うのお手伝いいたしましょうか女神様」

「女神って何、ってのは置いといて、めんどくさいよ? 髪私長いし」

「まぁまぁ楽できた方がいいでしょ?」

「……じゃ、じゃぁお願いできる?」

「はいお任せを!」


 気分は執事で。


 女性の髪は繊細だ。

 故にまずは予洗いをし、髪を濡らし軽くふく。

 かすみが持ってきたシャンプーをよく泡立て、頭皮をマッサージするイメージで指の腹で洗い、毛先は泡を伸ばす程度に。

 そしてシャワーでしっかりとすすぐ。


 次はコンディショナー。

 コンデショナーは毛先を中心になじませ、髪に浸透するのを待つ。


 因みにトリートメントは髪の内部のケア例えば髪のくせを改善したいときとかに使うらしく、コンディショナーは髪の外側のケア、さらさらにしたり指通りよくするらしい。


 ふぅ、一通り済んだ。

 いやー女性の髪は大変だなぁ、尊敬するわ!


「うまいね、髪洗ってもらうのもきもちいぃ……けど」


 そこでふと視線を感じる。


「……ん?」


 鏡をみれば、かすみがこちらを凝視しているのが分かる


「……ねぇたくみ?」

「うーんどした??」

「ずっと立ってるね」

「……ずっとたってる、ね?」


 何が?


 と聞こうとしてかすみの目線で分かった。

 俺のなにをだ。


「……いやんえっちぃ」

「たくみでしょそれはぁ、髪洗いながらおっぱい上から見てるの気付くんだからね?」


 かすみが自分の胸を腕で隠すようにおおい、それがまたムニュンと揺れよりエロイ。


 なんとか収めようと、必死に髪の洗い方を考えて気を逸らしてたんだけど、身体は正直だったらしい。


「かすみがエロ女神なのが悪いと思う!」

「だから女神って恥ずかしいの~」


 そんな風に話しながら髪と身体を洗い終え、湯船につかる。


 俺の間にかすみがすっぽり収まる感じ。

 ちょうどいい。

 あと洗い立てのかすみの髪の香りと視界に入るうなじが何ともいやらしくそそられる。


「もう、暴れん坊だなぁっ」


 かすみも俺の如意棒が暴れ始めたのを感じたのか優しく足をなでる。


「……気持ちは落ち着いた?」


 優しげな声音。

 言ってるのは、今日の事だろう。


「かすみのおかげでだいぶ、でもどうして来てくれたの?」

「たくみが真希の心配をしたからかな」


 真希の?

 え?


「私に最初にお願いしたことが、真希の事だったから。 たくみは大人っぽくてメンタル最強で強い」


 ……


「多分みんながそう思ってる。長く一緒にいた真希でさえもそう思ってた。 でもね私は知ってるのたくみがだれよりも優しくて繊細で、でもどんなに嫌なことがあっても顔で笑って心で泣いてる人だって。誰よりも他の人を大切にできるから、縁を切りたい相手でさえも何とかしてあげようとした」

「……それは!」


 かすみの言葉は終わらない。


「他にも打算的な理由ももちろんあると思うよ、でも根本は関わっていた人が根本的に不幸になってほしくないって思ったからなんでしょ、今回の絶縁も真希にチャンスも与えて、更生の道筋まで与えてた」


「その優しさと厳しさは間違いなくたくみの長所だよ。でもさこれだとたくみはずっと傷ついて傷ついて傷ついて、擦り切れちゃう。 君は自分で助けて、と口に出来ない意地っ張りでしかも自分で問題を大体は解決できちゃうからみんな勘違いしちゃうんだよ」


 擦り切れる。

 確かにそう、今回の真希と母さんの件は大きな事件だったけど、小さなストレスの積み重ねもあったのかもしれない、それこそ覚えていないほどに。


「だからきたの」


「たった一人で大人っぽくなんて強がって他人のために頑張っちゃう、そんなえろがきだけを助けるために」


 そう言ってかすみは俺の身体をぎゅっと抱きしめた。

 柔らかく包容力のある身体のぬくもりに、俺の頬を自然と雨が伝っていた。



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 無事癒し。

 もう少ししたら、真希がどうなったか、学校生活にも行きます!


 そういえば皆さん女性の髪の洗い方知っていますか?

 自分は初めて知りました、後果たしてこれであってるのかも自身ありませぬ。

 有識者教えて!!

 とりあえずきゅーてぃくると言っとけばなんとかなると思ってる!!


 そういえば日間ランキング5位になってました。

 これも皆さんの応援のおかげです。

 星をありがとうございます、モチベになりまくって隔日のはずが毎日行更新してます!!

 隔日詐欺やっちゃってます、これも皆さんのおかげです!

 あといつも言ってますが、感想とかも目を通してます!!


 それでは週末たのしみまっしょ!

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