第4話

今日はいろいろと疲れたなぁ。


俺は朝方に起こった日本人たちの騒動を思い出しながら日課である夜の散歩をしていた。そしてふとミスチーフの前まで来るとその塔をじっと見つめる。


俺とディアが帰った後、村に配備されている騎士たちが駆けつけて事態を収めてくれたらしい。


その時にメガネ君や村長、それら重役の人たちと騎士たちで話し合い、プレイヤーズの設立許可と来訪者のこの村への滞在許可などを取り決めたようで

村の者からの反発もほとんどなく、来訪者たちを迎え入れることができたそうだ。


そんな騒々しい昼間も過ぎ、あたりはすっかり暗くなった。村の皆は家の光に静かに安堵する時間。


「...だよ!これでもダメなのか!?」


いつもならこの時間は静けさに己を溶かすことができる落ち着いた時間になるのだが、今日はそうとはいかないらしく突然前方から男の叫び声がした。


「俺の自己満足の邪魔しやがって、とっちめてやる。」


そう言って俺は声のする方へ歩を進めた。近づいていくと聞き慣れた男の声が聞こえてきた。


「なんでそれならいいと思うんだ!?いいから帰ってくれ!!」


この声は...宿屋のおっちゃん?こんな夜中に叫んでるって、結構やばい状況なのか??


「ちっ!」


俺は舌を鳴らしおっちゃんのもとへ走り出す。


「おっちゃん!だいじょっ!!!いやあああああ!!!」


おっちゃんを助けるつもりだった。そのつもりでおっちゃんのもとに駆け付けた俺に待っていたのは虎の獣人と鬼人とエルフの男性の全裸土下座というふざけた光景だった...。



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