第14話 霊体治療と学習と改造
私の霊体治療が始まった、リハビリも込みである。
霊医学の権威が、駆けつけてくれたからに他ならない。
食で治るのが肉体では霊体は何で直るのか、霊医療というものがあるそうでそれで治すのだそうだ。
存在を治すには、さらに高次元の存在の力を借りるらしい。
私は治療中精霊眼を授かる眼鏡をかけていた、度は入ってない。
それによって判明したことは二つ、霊医療成るものが実在すること。
そしてそれが、今の私には効果のあることの二点である。
一カ月後には私は何かにつかまりながらだが、歩くことができるようになっていた。
それに三日ごとに、エクレールのお見舞いがあるのだ。
動かないわけにはいかない、リハビリにも付き合ってくれるのだ。
そのおかげか徐々に、動けるようになっていったのである。
戦友も、無事元気な姿で見舞にも来てくれた。
一緒のカレッジに上がった学友もまた、見舞には来てくれたのである。
そういう応援をもらいながら、リハビリに明け暮れることさらに一カ月で無事完調といえるところまで戻ったのであった。
霊医学の権威も、私の回復の速さに舌を巻いたのである。
本当は、もう数カ月くらい掛かってもおかしくないところだそうである。
だが、無事治ったので復学してみたのであった。
だが復学した矢先に、いわれたことは「もうすべての学を修めておられるので、復学の意味が無い」とカレッジの理事長にいわれたのであった。
これによって私の選択肢は、卒業のみに集約されてしまったわけである。
だが私はすぐに卒業をすることは選ばなかった、エクレールに合わせるのである。
友を気遣ってのことであるが、それ以外にもまだ考えねばならないことも多かったからである。
それが姫機ファランクスの改造作業であり、私へのフィット作業であった。
私は都合城に居るときには、自機である姫機ファランクスの設計改造作業を行い。
カレッジに居るときには、エクレールの出ている科目で私が習得してないものに出るようにしたわけである。
デザイナー四分野を修めているとはいえ、学んでないものならまだあるぞといわんばかりにカレッジに通ったのである。
確かにその四分野に限っていえば、他の誰よりも教授よりも上の知識が出せるであろう。
一般分野についても同様であろう、だがそれ以外の学んでいない分野に置けば一緒に学ぶエクレールと同程度か少し低い程度の知識しかないわけだ。
この学習が後に役立つことにはなるが、それはまだ先の話であった。
因みに学習項目に加えたものは合わせて数科目、政治、陶芸などに始まり文武に広く及んだ。
だが茶道などは礼儀作法の基礎に入っているので、習う必要は無かったりするわけだ。
学習のほうは、申し分なく進んでいった。
他の教授らからは、姫様はまだ勉強なされるおつもりか? などという話も上がったが、その話は全て横へ置いておき学習するのであった。
そのせいか勉強好きな、といういい方向で考えられるようになり私の学習にも拍車が掛ったのであった。
ただ少し難があったのは、ファランクスの改造作業のほうであった。
得物を大型で長く肉厚のグレートソードに変える際に、色々と不都合な部分が出たのである。
元々バランスの極致で作られていた機体を変更するのだから、致し方が無いといえるところではあった。
だがそこは
ただバランスを変えるのではなく、設計そのものを弄ってコントロールする場所を変えるといった方式を取り他のデザイナーができない真似をやってのけたのであった。
そうしてファランクス・
攻撃寄りになったファランクスFXの試し斬りには城内のみなが見守る中行なわれ、大型で長く肉厚のグレートソードを持ちながら以前より綺麗な動きができるということを実証したのであった。
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