第8話 キワダ
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丁度そのころ、キワダの
種別・型式・国籍不明の
泣くなといっても、無理な状況であった。
そのうち五隻から、キワダG・Cにキワダの
所属もしっかりしている。
キワダC・TはキワダG・Cにそのやり取りを伝え、進入許可を出す旨を連絡していた。
そして、もう一隻の所属も、この時点で判明する。
キワダG・C内に
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それから、グラーシェンカ殿の部隊はキワダの町中に繰り出したらしい、という連絡が入ってきた。
こちらからは特に何もないので、「こちらは特に異常なし」という連絡を返したのみであった。
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グラーシェンカは一人、美味いと評判の酒場に入っていった。
さすがこの時間だけに人は少ないのかバーテンが一人カウンターでグラスを磨いていた。
「何になさいますか?」とバーテン、「旨いものを貰おうか」とグラーシェンカ。
摘まみと酒を出しながら。
「ここから先は私の独り言なのですがね」とバーテン、「街の片隅に廃城がありましてね。そこに住み着いた傭兵団が居ましてね。街の者が不安がっとるんですわ……、おかげでこの店もこのありさまで……ほかの店も閉まっていたでしょう……誰かなんとかしていただけると助かるのですが……」と呟いた。
「面白い話も聞けたことだ、
廃城、確かに廃城なのだがそこかしこに目張りがされ穴が
現在は天幕も張られているらしい。
一人で正門から入っていくと上から声がした。
「どちら様で? まあ女の子が一人で来る場所じゃないですよ?」と上から声が聞こえた。
「グラーシェンカだ、ウチの旅団がキワダに寄ったのでな。挨拶に来た」とグラーシェンカはいった。
「そうですかでは、一番奥の扉の右側がそうですよ」と上から声が聞こえる。
(どうやらグラーシェンカを知らないらしかった)
奥まで行き右側の扉をノックする。
「何者か?」中から声がする。
「カチューシャ・グラーシェンカだ、ウチの旅団がキワダに立ち寄ったのでな。挨拶に参った」というと少し静かになって、
「どうぞ開いてますよ」と中から声がする。
中に入るとレースであろうと思われる男たちが、四人ほど居た、「じゃあ団長、邪魔になりそうなので
各々魔導光剣は下げている、ナイツらしかった。
団長は一目で優男だった。
「グラーシェンカ殿初めまして、私はケリー・ヴィクソンともうします。我々は
グラーシェンカは「新品では経験は付かないぞと」告げた。
「この廃城すらも満足に維持できない有様でして、そんなところに
「でも仕事を受けないと、この廃城も維持できなくってですね、先ほどはその話を中核メンバーとしていたところなのです」といってグラーシェンカに回覧板(小さな
つまりこの廃城を管理しているキワダ市からまだ今月分が、払われてないぞ、といった内容の督促状が付いていた。
グラーシェンカは即答した「戦場があれば来るか?」と、「あるならば行きますとも」と、ケリーも答えた。
グラーシェンカは続けていった。
「街の者が、お前たちを見て不安に思っているものが、多いようだ。酒盛りでもするか? 街の者とも仲良くなっておくほうが良い」それとこれは預からせてもらおうといって回覧板を持って行った。
「その胡散臭い者たちとの縁は、切って置け」といい残して……。
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