第4話 思い返す、そして心に刻む
先にいっておかなくてはならないが、私はアストライア姫の影武者にして
そしてID登録自体は、
そしてこれは固定されており、他の何が見てもそのようにしか見えないようになっている。
さらにこれはもう極秘事項となってしまったが、
そのことを口にすることはもう絶対に無いが、侯がよくいわれていた言葉が心に
「経験とは自らの得るものでは無く、与えられることのほうが多いのだ」
またフローライト侯爵が、信念のように貫きとおされていることが一つあった。
そのためか私は
こんなことは普通、ありえないのである。
至高の存在を作り出すために、
旅立ちの日にも残った全ての知識を教え込まれ、夜分遅くに巣立った覚えがある。
エルフ種であるため長命種であるのは確かなのだが、
通常の
多分、好みなのであろう。
そして風の便りで世に解き放った者の噂を聞くのが、趣味なのだそうである。
自分の主は自分で探せという、PNR種にあって本来はあるまじき命令を下し世に放つのである。
さすがに
私の場合は「自分で好きなように生きよ!」といわれて世に放たれたのは確かに覚えている、五歳の時の話だ。
それはとても新鮮な感覚であり、これが外の世界かと、いうにいえない気持ちを抱いたのも事実であった。
それからしばらくは、外の世界を
もちろんそれを広められるような依頼ではなく、極秘でお願いしたいといった依頼を常に違う仮面で顔を隠して受けていったため私の噂は広まらなかった訳ではあるが、着実に一部の者たちに有名になりつつあったので、最後の依頼と称し『こたびの真実』の一件前に超高額だが超極秘の依頼をフードを目深くかぶり仮面を付けローブ姿で性別を意識させないように注意しながら受けてそれをこなし着実に人に言えない名声を重ねて『こたびの真実』に触れてしまったわけではある。
少し話の軸線がずれてしまった、元に戻すことにする。
こうやって現在の私があるわけではあるがそれだけでもないのが真実であるその、『こたびの真実』はいずれ話されることになるということにしておいて、ヨナ様の話に戻ることとする。
つまり、ヨナ様には「PNR種こそが至高の存在ですよ、少し揃うまでに時間はかかりましょうが、それを補って余りある大切なものを彼ら彼女らは伝えてくれます」と意見具申した後に、追加としてそれを伝えたわけではある。
ヨナ様からは「遠いところをすまなかった、旅の疲れをギルドシティーで癒して帰っていっておくれ。と言いたいところじゃが、最高評議長も何か用事があるといっておった。疲れているところ申し訳ないがそちらのほうも聞いてやってくれぬか」と、おっしゃったのであった。
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