第18話 震える土、蠢く岩達18
そういえば、お姉ちゃん達は大丈夫かな!?
岩人形に当たってないかな!?
「おー姉ーちゃーん!! ラァーフィー!!」
いったん足を止めて、呼んでも返事もない。
辺りを見回すが二人の気配が感じられない。
まあ、私でも避けられるくらいだから大丈夫か。
二人がいないってことは、また二人に置いてかれたぁぁぁぁ!!!!
頭上の影が見えたので、再び私は走り出した。
しばらくすると爆撃のような衝撃音が収まる。
私、二人に嫌われてるのかな…………。
なんか、へこむなぁ…………。
辺りを警戒したまま私は走る速さを落とし、息を整える。
少しは休めると思った瞬間。
砂埃を裂くように大きな岩塊が飛んで来る。
私のすぐ横を通り過ぎる。
いや、良く見ると飛んでいる来たは岩人形だった。
多分、山人形が投げつけて来たんだー!!
だから、岩人形が水切りの様に飛び跳ねて来たんだー。
なんで、私の所に飛んできたんだろう。
でも、これは休んでいる場合じゃないぃぃぃぃ!!!!
わずかな時間差を付けて、次々と岩人形が飛んでくる。
本当に隕石群を思わせる迫力。
とても避けられそうも無い。
私は両腰にある銃のグリップに両手を当て、銃を取り出して前に構える。
自分に向かって飛んでくる岩人形達だけを狙い、岩人形の軌道を逸らす。
岩人形にならない細かい岩の破片を銃身で、
鍛冶屋の鉄を打つような音を立てて弾く。
隕石群が収まると、また空が暗くなる。
上を見上げると、また岩人形達が降って来た。
またかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!! いい加減にしてよ!!!!
私は息つく暇無く走り出した。
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