第9章 七星剣《プレアソード》
一気に距離を詰めようとするオルトロスに対して、所々に緑と赤の色のカードをオルトロスの進路に置いて妨害していく、すると先程の緑色のカードのようにFWと浮かび上がりすぐに爆発と風の斬撃をオルトロスに向けて放っていく。「混合術式の爆裂風だ!」と楠木は言う。混合術式とは、二つある属性を1つの術式にまとめる攻撃手段として用いられる物だ。ここで、楠木はある言葉を言い放った。「よく聞けよオルトロス、契約に乗っ取りトーラスが来た!ここから先は、俺の
「ふん、ならば俺の名前と一緒に訳名を···オルトロス、その訳は冥府の警備だ!」とオルトロスは叫んだ。訳名とは、名前と同位の価値を持つ物で、言ってしまえば自分の存在意義を示すための簡単な一言だ。それに習い楠木も「楠木流星、その訳は
「···正しき盟約に従い、先代の負債を今代で支払う!深淵の
「何を寝ぼけたことを口走っている、数百年の封印で思考回路がおかしくなったのか?まぁなんでもいいや、もっと自分の目で目の前の敵の根源を覗いて見せろよ!」とヒントのようなものを出す。目を凝らすケルベロス、驚いたような顔を見せた。「そんな、まさかありえない。根源が7つもなんて!」「そして、俺の記憶が正しければ真の聖域は、古代根源の6つで作られる!」と説明するような口調で黒と白のカードを出して、聖域の有効範囲を示す4つのカードの上下に置く。置いた後、白のカードからは、
「肉体と精神の攻撃かまるで邪剣だな!」「皮肉に思うが、何しようがいいが···この剣は勇者の剣をヒントに作り上げたんだ!だが!勇者の剣と比べると力の質が桁違いなんだぜ!」と言うなりケルベロスに切りかかる楠木。しかし、それを軽々と避けてしまうケルベロス。「厄介だな、そのスピードは!」と奥歯を噛み砕くように言った楠木を見てケルベロスは容赦のない前足の連打を繰り出してきた。七星剣でそれを守る楠木。まさに、防戦一方の戦いになっていた。楠木が一旦距離を取り、そのまま上の木の枝に飛び乗る。その後、七星剣を片手に炎の術式の言霊を口ずさむ。「燃える燃える、炎よ燃える紅蓮の力を我が力に変えよ!FS、その対価は貴様の肉体だ!」と言うと七星剣のブレードが赤く光った。大きくケルベロスに向けて、振りかざす。しかし、ケルベロスの一つ目の頭の青色炎のブレスにより、ケルベロスに当たることはなかった。すかさず、「作れ作れ、大地を創れおごり昂った者には、天罰を
「ならば、その歴史我が断ち切るまで!」お互い、残りの魔力を相手にぶつけた。ケルベロスは、3つの頭から同時にブレスを放っていく一方、楠木は「我が身を迅雷の如き、速さへ加速せよ!その名は、
「汝の願い聞き受けたこの楠木流星がその願いを聞き受けよう。」と言うとまるで子供の汗を拭うような手つきでケルベロスの体の表面を七星剣で軽く凪いた。
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