第4章 精霊とゴーレム

 この日学校終わりにまた、予言した男に会った。「本当にあったよ注意喚起してくれてありがとう。」男は、驚いていた「まだ、起こってないぞ俺の異能力は、あと2日後を未だに予言しているが少し記憶を···」と男は楠木の頭などの色々な所を触ってくる。「気持ち悪いからやめろ!あと、周りの視線が痛すぎるから少し考えてくれ」と楠木は、頭に掛かる手を払い除けながら言った。そんなに、「信じられないならインターネットで今すぐ僕の異能力を調べてみてくれよ!僕の異能力は、予言投影アカシックレコードだ」と男は話す。調べる素振りも見せずに楠木は、「いや、その必要は無くなったよ何せ、予言投影なら安心だ。それに、お予言者は自分の異能力を語った何よりそれが交渉の術に使えないことがお前自身よくわかっているはずだからね」男は、楠木の言葉を聞いて、暗部組織ダークサイドには気をつけろといい、また何処かに言ってしまった。家に帰ってくるなり、アーツを見つけた。アーツは、テレビでペンギンの映像を白熊の服を着て見ていた。ほっとしたよりも先に「カオスな空気感になってるからせめてその映像じゃないやつにして!」と楠木は、言う。「流星、思い出したんだけどさ、私複製クローン人間なんだけど···」楠木は、初めは頷いていたがすぐに頭をアーツはポカポカと殴った。「一体、どういう事か説明しなさい。」と楠木は聞くがしばらく沈黙していた。すると、インターホンがなり外から昼間の予言者の男と見知らぬ白衣の女性がたっていた。アーツのことで説明したいと言うので話が再開した。まず初めに自己紹介の場となった。「私は桐生雪花きりゅうせっか」と白衣の女性の名前を言った。男は「僕は、速見未来はやみみくる何でも屋をしているものだよ。」これに習い楠木とアーツは、自己紹介をした。これで話を円滑に進めようと早速、本題に入る。「結局、アツが複製クローンってなんで?」アーツは、異能力を発動させた時に失われていた記憶が取り戻せたのではないかと考えていた。しかし、雪花は「そんなことが起こるほど脳機能は簡単にできちゃいないね」と違う仮説を説明した。「確かに、異能力を発動させたことがスターターになったのは間違いないだろうさでも、その前に記憶のデータは解凍をはじめてたのではないかな」と補足を加える。素人ながらに、楠木は、その可能性は考慮出来ると思った。思えば、「会った時に何故苦しんでいるのか?」「それが中和出来たのは異能力の力なのか?」と不思議なことが沢山出てくる。それらの問題を解決する方法を彼は知っている。否、正確には彼は持っていると言った方がただしい。彼はアーツ単体とも話したかったようなので、早速行動に移す。どこででも売っている粘土の袋を開けて、人の形を作っていく。その後、その粘土を中心に五角形をその五角形の中に、大きな星を書くその後、2つの図形が重なる所に緑、赤、黄

、青、そして五角形の上は、白を五角形の下には黒を置いた。その後、詠唱を開始した。「···プレアデス、母なる大地、叡智を駆け巡る地脈、見えるものを正しく見る空脈そして、大いなる水と相容れない見えざるものを見る海脈それぞれがそれぞれの訳を持ちそれぞれの力を正しく分配せよ!その名は土人形ゴーレム訳は観察者と土精霊ノーム精霊顕現FS!」と呼んだ。すると、手の平にさっきまで不自然に回っていた白い玉が、人の形をした粘土の中にするりと入った。土人形にはしっかりと、光り輝く目と大きく開いた口が現れた。物質であればなんでも作れる「中身根源があればそれはもう生物の舞台レベルまで、上げることが可能」という理論を元にある1人の魔法族の男(つまりは、魔人)によって作られた言霊を応用した術式である。「我が名は、トーラス7つの根源を有する者!」と土人形は、喋った。「あぁ、トーラスそういうの良いからっていくら粘土だからって動かないで!」トーラスと楠木は、いつもの恒例と化した、言い合いを早々に終わらしてアーツ達の所に戻って話を再開させた。「我が名は、トォリャヒュって口の形を変えんでくれよ流星」と土人形(中身トーラス)が言う「うるせー話が進まないから真剣になれ」と楠木は、半ば強引に黙らせた。まずは、自分がアーツと会った時を思い出して感じた違和感について聞く「トーラス、何故アーツは苦しんでいたと思うか聞かせてくれ」「···流星よ状況から察するに何か良くない事件ストーリーが降りかかったように感じるのだが?」とトーラスは、疑問をぶつけた。「いや、降りかかったというよりは、自ら片足を突っ込んだという方が正しい気がする」「なら、尚更気をつけろよ流星よ今回は、たまたまと言うことは分かった。しかし、それだけで終わることがないほど複雑だな。」楠木や他の誰もがその真意を問い質すことは、最後まで聞くとしばらく静寂の空気が流れた。「アーツといったか、そなたと流星が会った時、衰弱の心剣という魔法というか半ば呪いに近い物がかけられていたのだ。その衰弱の心剣は、主作用も副作用もマイナスな力なのだ。」と説明をトーラスは、初めた。「主作用は、その名の通り心臓を少しずつ潰していく力で副作用は、記憶と人格の抹消、つまりは生命的な死と社会的な死を与える力だったのだよ」説明を聞いた楠木は、「それだと、アツは記憶と人格がない云わば空っぽの人間になってないと行けないだろう」「それは、安心せいお前の能力、異能中和と異能解析により我が対処したからな」とこの場のトーラス以外の全員がポカーンとしてる。「···ごめんトーラス、その能力だけでは異能力を完全に潰すことはできないはずだが」と楠木は、質問した。「安心せい、衰弱の心剣に使われていた根源は、単に闇と曲がりもののダークソードの混同術式だけだ、ソレに対処する形で我は光と炎、聖なるライトレイピアの混同術式を組んだだけだ···沈黙してないで反応してくれ、ほら流星よ貴様と契約しておるのだから当然の行いではないか」とトーラスは、沈黙した空気感を変えようと必死だった。「ということは、結局記憶だけがしかも一時的に失われたのか分からないかったか」と残念そうに雪花は、言ったが「いやむしろ原因は、ここにあると思うぞ。まず、第1に属性根源である光と炎はそれぞれ主の訳と副の訳を持つこの場合、トーラスどちらを要として使ったか覚えているか?」と仮説を紐解いていく、トーラスは答える「当然、副の訳だろうなしかし、聖なるライトレイピアは主の訳だろうな。」話が見えないアーツと雪花、そして黙って話を聞く未来。「という事は、光と炎の属性根源の副の訳は、闇の消滅と回復だ。対して、聖なる剣の主の訳は精神攻撃の無力化だけだがこれらがある数奇的割合で発動された時に相乗効果で、一時的な記憶の喪失を引き起こしたのだと思うよ」と楠木は説明を終えた。ということは、記憶は一部しか抜け落ちていない。まだ記憶は残っている。

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