第1章 量産個体《アーツ》
家の前に倒れていた、少女をリビングまで運んだが何回か大きな音を立てても一切反応をしない。どうやら気絶しているらしい。
「さてと、やりますか」と楠木は、その少女の額を触ると楠木は、何かを喋り始めた。
「属性は、光の根源···発動!」彼女に施した異能力は、簡単な術式であるが、楠木の異能力によってその効果は、倍加しているものである。しばらくすると、眠りから目が覚めたかのように彼女は、目を覚ました。「···ここは、何処なの?」目を覚ました少女は、いかにもあるあるなことを楠木に問いかけた。楠木は、優しくこれまでのことについて簡単に説明をした。その少女は、何かを考えているのか、それとも悩んでいるのか分からないような表情を浮かべた。しかし、何かを決心したのか曖昧な表情から一転、笑顔を見せた。「本当にありがとう私、本当は事情を説明しなくちゃ行けないと思うんだけどな自分の名前だけしか思い出せないんだな」彼女が記憶喪失だということが分かった。「あの私、アーツっていう名前らしいんですけど···今晩だけでもいいから泊めてくれません?」と彼女、否アーツは、お願いをしていた。何かに巻き込まれると直感は、言っているのに、お願いされては断れない性格であることに半ば自暴自棄になりながらもしばらくは、この家に滞在させることにした。一人暮らしなので部屋は、いくつもある。何かあっても対処できるように自分の部屋の向かい側の部屋を貸した。何か思いたったようにアーツのことをインターネットで調べてみたが何も情報が出てこなかった。しかし、不思議な電話があった。
「アルタは、闇を助けたい。」「何、ってか誰?」「手伝って!私、シリアス来て!」と言うと切れてしまった。
次の日、特別な用事で学校へ行かなくてはならなかった。アーツを起こして事情を説明して、学校へ行った。アーツは、機械みたいな声で「変な異術の痕跡なし私の体にもむしろ中和してから相互崩壊させている。あと6日しかない。
男のいう言葉があまりにも曖昧すぎるため考えるのをやめて、今、楠木は家でハンバーグを作っている。アーツが匂いにつられて今、起きてきたところだ。アーツが気になったような顔をしているので、どんな料理か簡単に説明した。説明を受けている途中のアーツは、目を輝かせていたが、途中から「手伝う!私もなんか作りたいな」と言い出した。結局、いつもの日常では無い夕飯の風景になった。不覚にも、人間の温かみを再確認した楠木だった。出来た料理を食べながら、楠木はわかる範囲の知識を教えた。アーツは、その話に目を輝かせていた。「あなたの異能力って何なの?」とアーツは、不意に質問してきた。楠木は、簡単な言葉で説明する。「7つの属性の精霊による回復術式と攻撃ってことになるかな。」「···じゃあ逆にアーツの異能力って何かな?」と楠木は逆に質問をしてみる。アーツは、少し考えた後、「爆発系の異能力であることは、確かなんだけど何か武器を通さないと使えないぽいんだよね。それがどんな武器かイメージがあるけど言葉には、上手く表せないな。」楠木は、「それじゃあ明日、近所の武器が見れるところ行こうよどんな異能力か分かれば記憶が思い出されるかもしれないしね」アーツは、少しびっくりした顔をしながら「うん···」と答えた。
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