登場人物の背景について
ここでは登場人物に属する、背景設定について書いていこうかなと思います。
昨今では『普通の家庭』で育った主人公があまり登場しない傾向にあるように思えます。
多いのは貧困家庭やネグレスやDVに苦しむ主人公像が見受けられるように思います。何故かといわれれば、すでに逆境を背負わされているから、あとはその逆境を跳ねのければ良いという考えのもと、そういった設定が多いのかなと思いました。
ではどんな設定がNGなのか書きだしていきましょう。
・主人公が孤児院で育った
天涯孤独でやけにスペックの高い主人公を書いていませんでしょうか?
どうしてこういった無理のある設定を選ぶのか、自分なりに考えてみました。
①家族を書けない
自分のスキル不足で家族や家庭を書くことができず、それを無くすために両親を排除した。
②主人公を不幸にし、物語に陰影をつけようとした。
物語の中で主人公をいったん落とす作業が必要、だけどどうやって落としたらいいか分かんねー!じゃあ最初から落としとけばいいじゃん!って感じかな。
主人公を苦悩させた方が読者はより引き込まれる。しかしそれは主人公の出生ではないと思うので、天涯孤独などの設定は避けるのが良。
・双子
おそらく僕たちのスキルでは双子を書き分けることすらできないので、わざわざ双子を出す必要はないと思います。プロになってからチャレンジすればいい。
・殺し屋
って感じの小説がすでに出ているので新人賞でわざわざやるような設定ではないのかな。作風にもよりますが、アマチュアの書く殺し屋ほど寒いものは無いですよね。リアリティもないし緊張感もない。
・擬人化
これって難しいところですよね。全然ありっちゃありな気がしますけど、犬猫辺りを擬人化してもなぁって感じですね。
伊坂幸太郎さんの『ガソリン生活』という作品は自動車が擬人化されてます。良く喋ります。デティールがしっかりしてます。自分だけでは動けない(運転手がいないから)とか、語り手が自動車なので、自分が見ていないことは知りえない、ただし所有者が乗り込んできて社内の会話で情報を得る。と工夫がなされてました。擬人化するにはデティールをしっかりすることをお勧めします。
・名探偵
この世に名探偵はいないですね。事件を解くの人が名探偵でなくてもいいという解釈でよろしくお願いします。
今年のこのミス大賞作は、弁護士が事件の謎を解いていくというお話でしたから、探偵ではなく何らかの登場人物が試行錯誤して推理を展開していくというパターンならありという感じです。
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