恋心とタイムリミット ※
音大を卒業して、13年になる。最初に勤務した音楽教室は地元で手広くやっている個人経営の楽器店で、音大卒を採るのは自分が初めてだと里穂は聞かされた。楽器店の経営方針に疑問を抱き始め、苦痛になってやめた。社長の奥さんからしきりに気乗りのしないお見合いを勧められるのも苦痛だったし、音大卒の逆差別を受けたのも苦痛で、大手の音楽スクールの採用試験を受け直して採用された。
婚活はうまくいかず、30歳になる少し前に「仕事に生きる」と決めた。なんとなく始めたピアノを教えると言う仕事が少しずつ面白くなってきたからでもあり、出会いが縁にならなかったからでもある。ずっとそういう人生を送るだろうと思っていた。
和成と偶然再会するまでは。
再会してすぐ、里穂は自分が本当はずっと、和成を想ってきたのだと自覚した。和成もそれは同じだったようで、17年という時間をまるで埋めるかのように里穂に交際を申し込み、最初のデートで求婚してきた。体の弱い里穂の祖母に花嫁姿を見せてあげたい、という里穂の希望を汲んで、和成は結婚式を挙げることを提案してきた。
そんな風だから、久しぶりにやって来た従妹の実加の話は、里穂にとって衝撃だった。
「高齢出産のリスクと不妊治療の不毛さ」
だ。里穂の妹はどちらでもないが、2つ下の実加は不妊治療をして結局出産を諦めた。2年かけて、実加が結婚前に貯めた貯金は底をついたらしい。結婚式を挙げることを考えるのがやっとの里穂には出産のことなど頭からすっぽりぬけていた。
そんなことがあって、の、土曜日の串揚げ屋デートだった。カウンターではなく、ボックス席、というところに和成の気の使いようがうかがい知れる。
「セックスしたことあるかって?…あるよ」
まるで、「一人カラオケに行ったことがある」ような口ぶりで話す和成に、里穂は驚いて、むせた。
「何その顔。30過ぎて童貞とか違う意味でヤバくないか?」
案外ストレートな和成の物言いに、里穂は戸惑った。
「そ、そうなんだけど…聞いて、いい?」
「別に。30ちょっと前に付き合ってた子と初めて。正直、焦ってた」
「男の人も焦るの?」
「うちの技術センターってさ、あれで結構既婚者率高いんだ。竹原と一緒に二人で焦ってた」
竹原悟は和成と里穂の母校、緑台高校の同級生だ。里穂はクラスが同じだったことがあり、和成は大学と就職先が同じ。その時の様子を思い浮かべて、里穂は笑った。
「紹介で付き合った子と、一応結婚もちょっと視野に入れて付き合ってた。そういうことも、した。だけど、俺が出向するときに振られた」
「振られたんだ」
「うん。そういえば俺が童貞だと言うことを知って固まってたし、イッてる振りしてるなってわざと分かるように振る舞われたり…結構傷ついたな」
吐き捨てるように言って、和成はハイボールを煽った。
「さらっとものすごい単語を聞いた気がしますが」
「何が?20代後半まで童貞だったって話?」
「…全部だよ…」
里穂はどういう表情をするのが正解なのか分からなかった。
「飯食いながらする話じゃないな。何でいきなり」
和成に尋ねられ、里穂は少し戸惑いながら答えた。
「だってさ、結婚するってことはそういうこと、いつかはするんでしょ」
「そういうこと聞いておいて、そっちはどうなの?別に聞きたくはないけどこの際喋ったほうが楽になるんじゃないのか?」
和成の言葉に、里穂はうっと呻き、つくね串をドボンと油に落としてしまった。
「今更結婚相手は処女じゃないととか言わないし、モトカレの話聞いたところで別れるとか言わないから安心して」
「…いや、安心とかそういう…。ま、いいや。婚活してた時に一人だけ、そういう経験がある。だけど、いい思い出はないわ。痛いしつらいし待ってくれなかったし…」
「痛い?待たないって?おいおい…」
思い出すのも嫌だというしかめ面の里穂に、和成は尋ねたことを後悔した。
「自分ばっかりで私のことは気遣ってくれないタイプの人でね。逃げるように別れて、婚活も怖くなっちゃってやめちゃった」
「そっか。辛かったんだな。良かったんだよ、別れて」
和成は腕組みをしてしばらく考え込んでいたが、やがて言った。
「聞いといてよかったな」
「へ?」
「せっかくだから、そっちの相性確かめるか?」
とんでもない台詞が出てきた。そういうキャラじゃないはずだがどうしたんだろう。
「…ね、ちょっと今日おかしくない?」
「普通だけど。なんで」
「べつに。お酒のピッチ速いから酔ったのかと思った」
「そっちから振って来た話でしょ」
「そうなんだけどさ」
里穂はそっぽを向いた。山ぶどうサワーが運ばれてきた。これで4杯め。翌日休みだからって酔ってるのは自分じゃないかと里穂は心の中で呟いた。
春の連休をどう過ごすという話になり、結婚式の会場下見のほかに、一泊旅行をしようと言うことになった。里穂の両親もさすがに、30半ばにもなった独身の娘に、結婚が決まっている相手とのお泊りを禁止するほど話が分からない人たちではなかった。
和成は、露天風呂からの景色が綺麗な温泉宿を押さえていた。車で2時間程度のところで、近くには観光スポットもある。連休なのによく押さえられたと里穂が言うと、福利厚生をうまく使ったと和成は答えた。
「旅館に泊まるのって、高校の修学旅行以来」
案内された部屋は和室だった。里穂は部屋の中を見回した。
「そうか?そうだっけ」
「そうだよ。1日目の河口湖」
「え?…あれ、里穂ちゃん、2年の時何組だったっけ」
「3組。数学の川端先生が担任」
「そうだったのか。てことは、理科の選択、生物か地学?」
「生物だよ。あ、そうか、和さんって物理選択…」
「ああ。6組だった。古文の野末が担任」
「そうかぁ…じゃあ、逆ルートなんだ。ゆっちゃんと逆だねって言ってたの思い出した」
「ゆっちゃん何組だった」
ゆっちゃんー里穂の高校時代からの友人、福岡友紀子は和成も知っていた。同じクラスにはならなかったが、3年の時悟と同じクラスにおり、和成は選択授業でしばしば同じだったことがある。里穂と婚約してから友紀子にも会っており、なんとなく和成もゆっちゃんと友紀子を呼ぶようになった。
「確か8組。だから和さんと多分同じルート」
緑台高校の修学旅行は学年を半分に分けて河口湖の野外学習と東京の二本立てだった。その頃はお互い言葉も交わしたことがなかったことに改めて二人とも驚いた。
「高校の頃は思い浮かべもしなかったなぁ」
「何が」
「何もかも。こんなに仕事頑張る自分になるとか。和さんと結婚するとかさ」
「そうだな」
窓際の板の間から外を見ると、夕暮れの海岸が見えた。和成は呟いた。
「あの頃の俺に教えてやりたいな、今の俺のこと」
団体客の夕食時を狙って入ったため、大浴場に客はまばらだった。
里穂はかけ湯をして体を洗い、内風呂を楽しんでから露天風呂に回った。
目を閉じて、考える。
(よく考えたら、まだちゃんと付き合って半年たってないんだよね)
ざぶんと湯につかり、上を向いて夜空を見上げた。星が綺麗だと思った。
(付き合うきっかけが、キスだったなんてね)
目を開けて空を見ると、夜空に星が見えた。
(婚約までしといて、まだキスとハグと手を繋ぐだけなんて面白すぎる)
和成は気を使っているのか、あるいは本当に草食系なのか、手を出してくる気配はない。里穂は自分がガードが堅いんだろうかと思った。
里穂は自分の体を眺めた。やや大きめの胸。垂れてはいない。おなかは気を付けないと出てしまう。そういえば和成は胸の大きい子が好きだと言っていた。だから好きになったのではないだろうが、胸だけ好きだったらどうしようと里穂は変な心配をした。
温泉から上がって、脱衣所のロッカーを開けると、持ってきた下着をもう一度眺めた。
(しまった、ちょっと煽りすぎかも)
水色のシフォンのベビードールという名前の下着。同色のレースで胸のあたりと裾に縁取りがある。前あきでリボンを解くと脱げるようになっていて、長さはやや長め。これだけならまだいい。通販で届いた荷物を開けてみて分かったが、付属の下履きがかなりセクシーだ。左側で片結びにする紐パンで、結んでもすぐ解けそうだ。裸にバスタオルを巻いたままそのパンツを凝視していたが、里穂は頭をブルブル振ってその紐パンを履き始めた。
(大丈夫、大丈夫だから)
何が大丈夫なのか自分にもわからなかった。
大浴場から出てくると和成が先に部屋で待っていた。右手に500mlの缶ビールを持っている。
「遅かったね」
「露天でうっかり寝てた。お湯加減がちょうどよくて」
「のぼせるよ」
「ぬるいから平気。星が綺麗だったよ」
和成はいつもと変わらぬ顔をしている。本当に「そっちの相性を確かめる」つもりなのだろうか。
「何そんな離れてるの。こっちおいでよ」
手招きしている。里穂はおずおずと近寄った。
「飲むか?」
和成はビールを指し示した。
「1本は飲めない。一口でいい」
「じゃ、先に飲んで」
和成からプルタブを開けた缶ビールを渡され、里穂は一口飲んで和成に返した。
改めて見ると、和成は体格がいい男だと里穂は思った。
(そうだった。和さんはバスケ部…体育会系だ。体格がいいのは当然か…私と身長も30㎝近く違うし)
里穂は時々繋ぐ、和成の大きな手が好きだった。ピアノを弾くのにオクターブギリギリの自分の小さな手が恨めしいくらいだが、和成から「小さくても里穂の手が好きだ」と言われて、あまり気にならなくなったのだから現金だと思う。
「里穂ちゃんいつもより綺麗だなあ」
「え?だ、大丈夫?酔ってない?」
「俺、酒強いしまだ1本しか飲んでないよ」
和成は里穂を抱き寄せ、頬に口づけた。
「そうじゃなくて」
不意に和成の唇が近づき、里穂の唇を捉えた。ビールの味が少し感じられて、苦かった。口の隙間から舌が割って入り、里穂の舌を追いかけ、絡めとる。里穂は心臓の鼓動が気になった。(ほんっと、この人キスが…激しい)
そのまま和成に里穂は布団に押し倒される。
「いいか」
何が、とは聞かなかった。旅館の浴衣の紐を和成が解くと、水色の下着が現れた。
「えっ」
急に顔を赤くして和成は里穂から離れた。里穂は浴衣を脱いで下着だけの姿になって起き上がった。
「ちょっと、何これ」
「何って…だ、だって、”相性確かめる”なんて言うから…下着くらい、あ、新しいのを…」
「…お、俺の、ために?」
違うと言えば嘘になる。里穂は目を伏せた。
「…ゆ、勇気、出したんだから…」
決死の覚悟で着たセクシーランジェリーが、予想以上に透けるので、里穂は恥ずかしさに全身を赤くした。
「す、捨て身の攻撃か…エロすぎるぞ」
和成はごくりと唾をのみ、里穂の下着に包まれた胸に指を触れた。柔らかい布地の上から触る胸の感触が心地よかった。下着の上から、うっすらと透けた胸の先端をなぞるように指先で弄んだ。里穂の小さな吐息が漏れた。
「い、痛く、ないか?痛いの嫌なんだろ」
「…全然…。痛くな…」
ベビードールの布越しに、くい、と先端を捻るようにした和成のそのしぐさに、里穂は思わす声を上げた。
「どう…した?」
「んっ…あ…、それ、ダメ」
「いい反応だな」
和成が里穂を抱き寄せると、ベビードールの裾が捲れた。
「お?!ひ、紐パンとは…里穂さん攻めてますね」
「こ、こういうの、好き…?」
「里穂ちゃんがすることなら、何でも好きに、決まってんだろ…。俺もうだめ限界…ほどいていいか、この紐」
「あ、ど、どうぞ…」
するりと紐をほどいた和成はまた里穂を抱きしめ、頭を撫でた」
「俺のために頑張ってくれたんだな。偉い偉い」
「つ、通販ポチるの…すごく悩んだんだから…。よ、喜んで、頂けたでしょうか」
「大満足だ」
和成は微笑んで、下着の中に指を滑らせ里穂の胸の先を弄り始めた。指先が燃えるように感じて、里穂は思わず体を反らせる。
「俺が触るの、ひょっとして待ってた?」
「え…どうして」
「抑えてたんだ、これでも。…昔怒られたから」
和成の言葉に、里穂は首を捻った。
「怒ったっけ、私。いつ?」
「高3の時…いきなり俺がキスして里穂ちゃんのおっぱいを許可なく触ったでしょ」
「ああー、あれ?!」
そうだ、そんなことがあった。あれから気まずくなったのだ。
「あの時のこと、今更だけど、ごめん」
「いいよ、もう。ね、”進藤くん“」
里穂のかつての呼び方に、思わず和成は顔を上げた。肩で切り揃えたボブの里穂は、高校時代の彼女よりも少し大人になっていたが、瞳の輝きは変わっていなかった。
「多分、図書館で…。里穂ちゃん抱っこして、癒されたって言ったろ?あれ本当だけど、それだけじゃなくて。あの時本当はずっと時間が止まってればいいって願った。…まだ自分の気持ちはっきりわからなかった」
「そう、…なんだ…本当は、私もちょっとドキドキした」
「あそこで告ってたらこんな回り道しなかったかもしれないけど」
「回り道だったかもしれないけど、多分、これが正解」
「ああ、そうだな」
いろいろな出来事が重なって、今になるのだと和成は思った。
和成の触れ方は優しく、里穂の身体も心も溶かすようなものだった。
つんと立った薄紅色の乳首をつまむと、里穂の口から甘ったるいほどの声が漏れた。
「おやあ?そんな可愛い声初めて聞いたな」
「や…ん、知らないっ」
「もっと聞かせて…。こっちも、こうしたらどうなるかな」
もう片方の乳首もくいっとつままれ、里穂の甘い声が上がる。
「や…もう、和さんのえっち」
「あのね、えっちなのは君の身体の方。男はさ、そうやって煽られたら止められないんだって」
「あ、煽ってなんかっ…」
「想像してたよりずっといいな、実物は。思ったより柔らかいし」
「な、何言って…ばかっ」
「結構辛かったんだぞ、我慢するのは。これでも結構ロマンチストでな、俺は。好きな子にガツガツ行くんじゃなくて、ちゃんと雰囲気作りたかったんだよ」
「…と言いながらさっきからおっぱいばっかり触ってる人は誰ですか…」
すると、和成は悪い笑顔を見せた。
「おやあ?ほかにも触ってほしいところ、あるのかな?」
「え、う…藪蛇」
「恥じらいながら顔を赤くしてる君も可愛いけど、してほしいこと、口に出したら」
「そ、んなこと言われてもっ!駄目、言わない」
「ふ…。そういうとこも可愛いなあ」
いつの間にか抱き寄せられながら、和成の指が里穂の足の間まで伸びていた。濡れた水音を聞き、里穂は全身が染まった。気づいたら下着を脱がされ、すっかり肌が露わになっていた。
「こんなに…感じてるんだ…。嬉しいよ」
「…か、和さ…珍しい…攻めモードに入ってる」
「そうだな、攻めたいなあ、今日は」
「さ、さっきビール飲んだからやっぱり酔ってるんじゃ」
すると、和成は里穂の唇を奪い、ニヤリと笑った。
「ああ、酔ってる。だけど、ビールのせいじゃない」
「へ」
「俺の彼女が可愛いことしてくれるから、頭のねじが多分3本くらい緩んでる…いや、5本か?とにかく緩んでるな」
里穂は真っ赤になって叫んだ。「緩みすぎだよ!おかしくなりそう」
和成は笑いながらもう一度里穂を抱き寄せ、囁いた。
「俺もおかしいから、大丈夫」
里穂は口を尖らせて呟いた。「大丈夫じゃないってば」
絶頂に達したあとの気怠い状態の中で、ぼんやりと里穂は考えた。
(痛いけど嬉しいって…変な私)
「ごめん、抑えられなかった。痛くしなかったか」
和成に尋ねられ、里穂は首を振った。
「気になるほどじゃ…大丈夫よ」
「そっか。よかった」
里穂の言葉に、和成は微笑んで体を抱きしめた。
「式まであと半年ちょっとだけど、籍だけ先に入れて子作りを始めようか」
ああ、その話がやっとでたか、と、里穂は思った。35歳。出産を考えるなら、急ぎすぎることはないのだ。
「こういう話ってなかなかしづらくてさ。だけど、竹原の話を聞いて考えちゃったんだよ」
「竹原くん?…お子さんいたよね」
「不妊治療に3年かけたって言ってた」
「3年…それは」
「治療専門の病院で担当医が合わなくて変わって、だけど不妊の原因はよくわからなかったらしい。奥さんが途中で参っちゃって、お金も大変になったんで治療をやめてすぐに、子どもを授かったと言っていた。竹原に、出産はタイムリミットがあるんだからちゃんと考えてやれと言われてな」
和成の言葉に、里穂は黙り込んだ。自分はどうしたいのか、考えていなかった。
「産むのは里穂だけど、追い込みたくない。今35歳だから、授かり婚だっていいじゃないか」
「和さん…」
「里穂との子どもがいたら、きっと楽しい。だけどこれも”縁”だろうからな。俺たちが再会できたのと同じだ」
「うん…」
和成は体を起こし、里穂の頭を撫でた。
「それなら、入籍は意味がある日がいいな」
「そうだな。いつがいい」
「…8月。二人でサンドイッチハウスに行った日」
「8月か…暑かったな」
「そうだね。暑かった。確か、5日。水曜日の夕方のはず」
「記憶力いいなあ。でもどうして?」
「和さんがサンドイッチハウスでプロポーズしてくれたから。初めて2人でサンドイッチハウスにいった日にしたかった。…だめかな」
自分を見上げて小首を傾げている里穂の頭を撫で、和成は言った。
「いいよ。そういうところ、ほんとに可愛いなあ、里穂ちゃんって」
「褒めすぎ…」
「褒めすぎくらいでいいんだよ。言わなきゃ、伝わらないって学習しただろう」
和成の言葉に、里穂は頷いた。言葉が足りなくて伝えられなかった思いを、時を経て伝えたことで今がある。
「もう一回、しようか」
和成が耳元で囁き、里穂は頬を染めて頷いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます