第8話 ロリ先生のロリコン教育授業①
「じゃあ、そろそろ始めましょうか」
という彼女の言葉で、最初の授業が始まった。
彼女は俺の正面に立ち、腕を組むと、
「まず覚えておいて欲しいのは、例外もあるけど、幼女は触ってあげた方が懐くものなの」
と言った。
「じゃあ先生、幼女を次々触りまくれば人気者になれるんですか?」
と、俺が純粋(?)な心で聞くと、
「例外もあるって言ったわよね…?」
と睨まれた。
「とにかく少しづつ、相手を触られることに慣れさせることが大事なの。その段階だけど、まず初対面の場合は、さりげなく頭や肩を触るのが良いわ。ここでのポイントは、「さりげなく」ということよ。幼女は悪意のある触りに敏感だから、その悪意がきっちり伝わるからね...?」
と、彼女は俺の目をしっかりと見ながら言った。
「初対面の例を挙げるとすると...昨日の公園かしら。昨日、あなたの近くまで女の子がボールを追いかけてきたでしょ? あなたは気付いてないと思うけど、あんな触りの絶好のチャンス、滅多にないわよ? 自分と女の子が至近距離で、その子の親も近くにいなければ、周りに人もいない。あれは千載一遇のチャンスだったのよ?
あれを例にして説明すると、ボールを手渡した後に、あの子の頭に優しく手を置いて、「気を付けて遊ぶんだよ」って言いながら髪を軽く撫でてあげる。これくらいがいいと思うわ。
じゃあ、マネキンを使って実際にやってみましょう」
と彼女は言って、俺をマネキンの前に誘導した。
「そのマネキンを、あの子と見立てるのよ。しっかり頭の中でイメージして」
と彼女が言ったので、昨日のあの子をしっかり思い浮かべる。すると、マネキンの身長が5歳児ぐらいというのもあって、マネキンが段々あの子に見えてきた。
言われた通り、頭に優しく手を置く。
「ダメ」
彼女が真顔で言う。
「え?」
「置き方が欲丸出しだったわ」
これは心外だ。どうやら無意識のうちに、性欲が出てしまっていたらしい。これはもしかしたら、俺にとって、かなりの難題かもしれない。
その予感通り、俺はその後も、喋り方や触り方で何度も注意を食らい、気付けば最初の最初の実技練習で、なんと一時間も使ってしまった。すると彼女は、
「やっと終わったわね。遅すぎるから、もうちょっと頑張ってちょうだい」
と、本当に迷惑そうに言った。
もう!! これでも俺だって頑張ってるんだよぉ!!
そんな俺の気も知らず、彼女は話を続ける。
「次は、その初対面の触りが終わった後よ。ちなみに、1回目は絶対に頭とか肩の触りだけで終わらせてよ? その他諸々の接触は、相手に不安感を与えてしまうから、絶対ダメ。1回目を無事やり遂げれば、おのずと2回目がくるはずだわ。
2回目は、シチュエーションごとに変わってくるんだけど、まず、またボールが転がってきた場合。この場合は、取りに来た子に対して、「あれぇ? また来たのかぁ~?」みたいなおもしろい感じでなおかつ明るく言って、その勢いで相手のわき腹なんかをくすぐる。1回目で信頼を得ていれば、性器とかその周辺以外はどこ触っても基本的に大丈夫だけど、油断しちゃダメ。2回目は、攻めてもわき腹よ。
次に、こっちからその子を呼ぶ場合。ボール遊びをしなくなったり、何日待ってもボールが転がってこない場合は、こっちから呼ぶしかないわ。その場合は、その子に手招きをするか、軽く声をかける。1回目を成功させていれば、ちゃんと来てくれるはずよ。そしたら、ベンチの隣に座らせて、「誰と遊んでたの?」とか、「お父さんお母さんは来てるの?」とか適当に聞く。そしたらタイミングをみて、「そういえば」とかなんとかって言って、その子の手を取るの。そして、「やっぱりお手手冷たい。寒くない?」って聞きながら、手を優しく握るの。
ここまでのところで注意点が2つ。まず、何も言わずに相手の手を取らないこと。無言で手を触ったりすると、相手はビックリして、せっかく1回目で築いた信頼も、一瞬で消え去るから。
次に、自分の手は温めておくこと。手を握られた時、温かい手だと、安心するでしょ? それに、冷たい手で相手の冷たい手を持って、「寒くない?」ってブーメランになるでしょ。だから、自分の手は温めておいて。
それぞれの場合の最終仕上げだけど、ボールが再度転がってきた場合は、脇腹をくすぐった後、ボールを返して、笑顔で「バイバイ」って言って手を振る。相手が笑って手を振り返してきたら成功よ。
次に、自分から呼んだ場合は、手を握ってる時に、「温かい?」って聞いて、相手が頷いたらちょっと間を空けて手を放す。そしたら、「自分はいつでもここにいるから、またおいで」って言って手を振る。笑ってなくても、相手が手を振り返してくれたら成功よ。このように、幼女には、「さりげない優しいお触り」が有効なの。
じゃあ、やってみるわよ」
彼女はそう言うと、やっぱり俺をマネキンの前へ誘導した。嫌な予感がした。
お察しの通り、失敗続きだった。
「じゃあ、今日の授業はこれぐらいにしておくわ」
と彼女が言った時には、もう時刻は午後5時になろうとしていた。
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