友の仇を討つため、冬の山小屋に泊まり込み、雪男を追い続ける男のお話。 男同士の感情と関係性を描いた、約1,800文字の掌編です。 本当にどでかい感情の塊をぶつけられた感じで、大変美味しくいただきました。 復讐心、という、後ろ暗く非生産的な感情に囚われ、しかしそれを果たさないことにはどこにも進めない。 そんな悲壮で不器用な男の生き様がたっぷり! なんだったらほのかな自棄というか、刺し違えてでもそれを果たさんとする覚悟のようなものが、とにかく胸のど真ん中にビリビリくるお話でした。