第5話
「後藤さん……」
彼は、本名後藤時という。公園のベンチに、置き去りに、されたうちの月刊誌菊の文庫を、見、これならおれもいけんじゃねと思い、先のうちの班、主催の月例賞に、応募してきたらしい。
「後藤さんこれ、書いたの2回目ですよね……」
「あ……ええ……」
彼は、かすれるような小さな声でうなずいた。
彼は、小説を、それまで、まともに、読んだことがないという。例えば村上春樹?だれそれという感じに……
「ん~後藤さんこれ……もうちょっと練って3ヶ月後にあるうちのデカイ賞に、出してみませんか?たぶん私、行けると思うんですよね……」
「3ヶ月後?……」
後藤さんは、ポツリといった。聞けば後藤さんイケると思い、とうの昔に、会社をやめたらしい……
「わかりました。後藤さん少しここで待っててもらえます。」
私は、この才能を、品定めしてみることに、する。
「あ!もしもしおねぇちゃん」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます