第3話 5月 親友

5月、毎日LINEして2ヶ月がたとうとしている。LINEの内容はくだらないものばかり。今日のご飯とか部活とか学校での出来事を話すだけ。でも、それが楽しかった。

私はもうこの時には君のことが好きだったのかもしれない。君が学校で友達としている会話を、私は聞いていた。意識していたんだと思う。

「みんな、俺の誕生日祝って。誕プレ頂戴?」

そんな感じで無邪気に笑う君を見て、いつからだろう。かわいいと思うようになっていたのは。

君が笑っているところ。部活で活躍しているところ。勉強しているところ。遊んでいるところ。君のことを目で追いかけて、自分が自分じゃないみたい。私にとっての君の存在がだんだん大きくなっていた。


「、、、、、、ってるかも」

帰り道。私は初めて自分の異常を親友に話した。「え?なんて???」

っていつもどうりに聞いてくる。周りを田んぼに囲まれた、いつもどうりの帰り道。太陽が赤く顔を染めたように空は赤く綺麗だった。

「気になる人がいるかもしれない。」

なんて、初めての私の恋バナらしい恋バナだった。

その時の私はどんな顔だったんだろうか。夕焼けみたいに赤くなっていたんだろうか。そんな私の言葉を聞いて親友はとても嬉しそうに微笑んでいた。

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全部、君のせい @tyokobanana

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