第2話 お嬢様の散策

GM:道中イベントは、*roll*スィオネさん、お願いします。



スィオネ:はいはーい。既に出たことあるのは除きまして……『ドラゴンタトゥーの男』を引きました。

刺青を入れないか、と誘われましたが……スィオネは入れ墨したところで毛で隠れてしまわないかしら?w



ボラフ:というか、彫るためにもふもふを剃らなければいけないのでは?

「断固反対です。護衛任務中ですし、無視してしまいましょう」

ドラゴンにはいい思い出がないし。

(※前々回の道中イベント『ドラゴンの雛』で、一人だけ呪い属性のダメージを受けた)


スィオネ:うーん、どんなにいいデザインでも、タビット族の体毛を剃られるわけにはいきませんねw



サク:ワシも魅力的とは思えんし、も金払いたくないのぅ。……というか、ワンポイントではなく、この男と同じように上半身全体に彫るとか言うのは、性別の問題でいくらサクでも抵抗がありますよw



ボラフ:兄ちゃんいい体してる……ね? って場が凍りついちゃうw



GM:それでは、全員、やめておきますか。



ボラフ:逆上してくるようなら返り討ちにするまでです。



GM:まあ、そんなことはなく、本当にただ単に刺青の勧誘でした。

「おお、そうか、仕事の途中とは知らなかったんだ、悪かった。気が向いたらいつでもおいで」と見送ってくれました。



スィオネ:う、これで終わりか。1ゾロチットは惜しかったけど、時間経過チットはちょっと怖いですからね。これで良かった、うんうん。



サク:結果が分かるとワシだけでもやればよかったかなと思っちゃいますね。ちなみにハリエットさんの反応はどうでしたか?



GM:自分が刺青を彫ってもらうわけにもいかないので、誰かが入れるなら後学のためにも近くで見てみようとは思っていたので、ちょっとがっかりそうです。ドラゴンタトゥーの男に会ったときは心躍っていました。

それでは、次はボス前イベントですね。*roll*よし、ボラフさん、引いて下さい。



ボラフ:『罠だ!』。護衛任務だったはずだけれど、もしかしてこちらの行動が筒抜けになっていた? GM、シナリオボスは何という魔物?



GM:今回は『ボルグハイランダー』ですね。知能は、『低い』です。



スィオネ:だとすれば、こちらを待ち伏せていたというよりも、害獣の被害を防ぐためのトラバサミとかなんじゃないかしら?



ボラフ:ああ、そういう類のものかもしれないね。[罠回避判定(観察/ス・レ):目標値「AL+5」」ってことは、目標値は8ですか。期待値より上か……。



スィオネ:危険感知とは違うから、スィオネの基準値はなしになりますか。*roll*出目7だから失敗ですね。1足りなかった……



ボラフ:*roll*同じく出目7ですが、基準値が4あるので達成値は11。成功ですね。



サク:*roll*おっと、こっちも出目7だから失敗じゃな。ハリエットさんの分もやるんかい?



GM:そうですね、やっておきましょうか。ただし、ハリエットは「足手まとい」となりますので、達成値は7として扱います。なので、こちらも失敗。

失敗した皆さんは「1d+AL」のダメージを受けます。

そうですね、これもボラフさんに振ってもらいましょうか。



ボラフ:うう……自分だけ罠を回避して、スィオネ様をみすみす引っ掛けてしまうなんて……。*roll*出目は2だったので、被害が少なさそうなのが幸いですか。



スィオネ:2+3の5ダメージですが、防護点2なので、3ダメージですね。(HP19→HP16)



サク:ワシは防護点8点じゃから被害なしってことでいいかの?



GM:そうなりますね。盾で弾き返しちゃいました。ハリエットは、防護点が2あるので、3ダメージ受けます。(HP10→HP7)

「きゃあ!」



サク:万全の準備をするために回復しておこうと思うが、そんな時間はあると見ていいか?



GM:1ラウンド(10秒)で済む行動なら許可しましょう。ただし、あなたたちは敵の罠に掛かってしまったということで、縄張りへの侵入が知られているため、強制的に後攻で始まるものとします。

治療を行わないのであれば、知能が『低い』ボルグハイランダーの罠なので、そこまで瞬時に分かるものではないとして、普通に[先制判定]が行えるものとしましょう。



スィオネ:ダメージを受けたのは前線に立たないスィオネとハリエットさんだし、それなら治療しないで、【スパーク】や【フィールド・プロテクション】をかけられるように先制をとった方がいいような?

でも、戦略的にはそれがいいとしても、『弱者を見捨てない』が信条のスィオネとしては自分のことはともかく、ハリエットさんの怪我は放っておけないかな。



ボラフ:私としては、スィオネ様第一なので放っておくことにためらいはありませんね。致命傷でもありませんし。

……ただ、僕たちはシナリオカードを見ているからこれから先にボス戦があると分かっているけれど、キャラクターたちには分からないだろうし……



サク:蛮族が仕掛けた罠があるということは、近くに蛮族がいるということは察することができるんじゃないスかね? となると、「早くこの場から離れよう」、で蛮族と遭遇する、とか。



GM:ハリエットは「こ、これくらい、平気よ」と、血の滲む患部を抑えて気丈に振る舞います。



スィオネ:ううう、健気だけど、やっぱり放っておけない。治療をしていいですか?



サク:もちろん、そのつもりじゃったぞ。

「ワシがスィオネ嬢に【キュア・ウーンズ】をかけるから、スィオネ嬢はハリエットさんに【アース・ヒール】をかけてやってくれ」



ボラフ:スィオネ様のなさることに反対はいたしません。周りを警戒し、治療が終わった頃に「敵襲です!」とか言おう。



スィオネ:その前に、治療の判定ですね。*roll*[魔法行使判定]出目6で成功。*roll*出目が6なので、1+7の8点回復なので、ハリエットさんは全回復ですね。(MP29→MP26)



GM:「ありがとう、楽になったわ。魔法ってすごいのね」



サク:こっちの[魔法行使判定]*roll*出目4で成功、威力は*roll*出目8なので、4+3の7点回復で、スィオネ嬢も全回復じゃな。(MP16→MP13)



スィオネ:ありがとう。それで、ボラフくんの声を聞いて、戦闘態勢をとります。

「ハリエットさんは私の後ろにいてください」

…と言いつつ、データ的には後衛より後ろっていうのはないでしょうけれど。



GM:「わ、分かったわ! 頼むわね」

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