26 いろんな「異世界」

先日、拙作『都へ向かう三人』につきまして、その異世界ぶりについて励みになるコメントをいただきました。大変嬉しく思います。ありがとうございます。


そのいただいたコメントにもありましたが、現在『異世界』というと、ゲームが下敷きになったものが多いですね。


その前は、TRPGぽいやつがあって、さらにさかのぼると、いつの江戸時代かよくわからん伝奇ものの時代劇があって、あの江戸時代もかなり異世界みが強いなあ……


私はゲームがわからないので、たまたまゲームっぽい異世界になっていないだけでして。

「紙の町の魔女」ものについては、《昔の翻訳小説や、明治あたりに書かれた外国が舞台の小説の中にしか存在しない外国》をイメージして作っています。


ナイフが《匕首》とか、ロンドンのお針子の名前が《鈴木おかつ》とか、当時の読者の海外理解に合わせた言葉の選び方が、今読むと世代のギャップで異世界に見えるかんじ。


多くのみなさんがゲームっぽい世界を下敷きにしているのと、たいしてやってることは変わらないつもりなんですが……


多くの人が書いている今の主流のゲームっぽい異世界でも、『自分なり』に書くことが一番大事だと思います。


カクヨムの『ヨム』の部分では、その人らしい異世界転生ものが読めるので、そんな作品に出会えると楽しいです。

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