学校では厳しい才色兼備な義姉が、家だと僕にすごく絡んでくるんだけど！？

第11話

　目覚ましが鳴らなかった。若干焦りながらスマホを見てみると、時刻はすでに９時３０分。本来なら学校の始業のチャイムはなっている。その時点で、もう遅刻は確定しているのだ。……本来ならな。

「あ、土曜日か……」

　曜日感覚を失っていたのか、今日が休日であることを知らなかった。夜更かしのしすぎなのだろうか。深遅くまで勉強やらゲームをしていると、時間を忘れてつい長くやってしまうことがある。どこかのインターネットの記事で、日付をまたいで活動をしていると、一日経ったという感覚に陥ってしまうのだとか。多分それかな。

　だとしても、昨日はあんまり遅くまで起きていなかったし、なんなら早く寝たまである。どこかの誰かさんに必死にベッドに誘惑され、甘えるようにして抱きつきながら布団に入っていたというところまでは覚えている。そのあとは、ただ意識が夢の中に入っていった感じだった。

　体を起こし、ベッドから出ようとする。

「ん、んぅ……。むにゃむにゃ……」

　姉さんが反応した。しかしまだ眠っている。気持ちよさそうだ。起こしたら悪いと思うから、このまま寝かしておこう。

　布団を捲り上げて、足を床につける。すると姉さんがまた反応した。

「んんぅ……。和くぅん……」

　なんだその可愛い声は。そしてそれは寝言なのか？　どんな夢を見ているのだろう。非常に気になる。

　僕は一度捲り上げた掛け布団を姉さんにかけてあげた。いや、かけていない。かける前に驚きの物を発見して、かけようとした手が止まってしまったのだ。

「え？　これ、もしかして……」

　白色の綺麗な物だった。柄とかもあって、その形を僕は知っていた。

「パ、パパパパ……！　パンティっ……！？」

　ど、どういうことだ？　なぜこんなところに女性用の下着が置いてあるんだ？　この部屋の中で、女性用の下着を使用する人間なんて、僕以外には……。

　チラッと姉さんの方を見た。

　一気に心臓の鼓動が速くなる。ということは、つまり……。つまりは、そういうことだよな……。履いてないってことだよな……。

　性的好奇心……いや、違う。興味本位、というか本当に履いていないのかを確かめたいという衝動のもと、僕は掛け布団を全て引き剥がそうとした。しかし手が震える。『こんなことをしていいのか』という自制心と、『起きてしまったらどうしよう』という恐怖心のどちらもが僕の心の中に存在した。

「はぁはぁ……。ゴクリ……」

　自制心がだんだんと小さくなっていく。代わりに恐怖心が大きくなっていく。唾を飲み込み、パンティを手で握り締めながら、布団を引き剥がすのを実行に移す。

　起こさないように、起こさないように。シュルシュルというシーツの音を限りなく聞こえなくするくらいにして、ゆっくりと剥がしていった。

「はぁはぁ……」

　完全に剥がせた。未だに起きる気配はない。ベッドで横になっている姉さんの姿があらわになる。上半身のパジャマは、少しはだけており豊満な胸がギリギリ隠れていた。

　そして重要な下半身。大体のパジャマは、上半身と下半身のセットで使用されると思うが、姉さんは上がダボダボなサイズのパジャマを好むため、余った部分で下を隠している。そのため下半身はパンティだけのはずだ。姉さんの生の太もも。ムチムチとしていて柔らかそうだった。肌は綺麗でスベスベだった。

　姉さんの体勢は横向きだった。しかも脚をピッタリと右と左とでくっつけている。そのため、大事なところは見えていない。腰あたりを見てみると、ふむ、やはりそうだったか……。姉さんは下着を履いていなかった。となると、今僕が手にしているこれは姉さんの物だということが判明した。これで一件落着。終わりだ終わりだ。

「はぁはぁ……」

　しかしこれで終わらないのが僕だった。

　＊＊＊＊

「はぁはぁ……」

　なんか、自分を制御できなくなっているような感覚だった。

「はぁはぁ……。姉さん……」

　興味というのは、自分がやってみたいことの願望。すなわち欲求だ。そしてその僕の欲求は、姉さんのことをもっと知りたいという物だった。自分を制御できなくなるくらいにまで、それは膨れ上がった。僕は姉さんの全てを見てみたかった。

　生の脚を触る。本当に綺麗で美しい脚だ。僕が触れると、姉さんは感じるように「んっ……」という声を出した。実にエロい。

　指を滑らせ、ふくらはぎのところまで触る。モチモチしてる。触ってて気持ちいい。感触がすごく好きだ。

　ついに膝の裏まで触った。また姉さんは『んっ……』という声を放った。膝から上はムチムチとした太もも。スベスベでモチモチだ。

　もう一度膝のところを触る。寝ているせいで力が抜けていて、言っちゃ悪いけど姉さんの脚は重かった。膝の裏側を手で掴み、指で引っ掛かりを作った。これで持ち上げられる準備が整った。

　右の左の脚を離そうと思う。僕は姉さんの全てを見てみたい。だから開脚させて、姉さんのを……。

　頭はそのことでいっぱいだった。僕も男の子であり、目の前にいるのは女の子。それもスタイルの良い美人な子。しかも血は繋がっていない。

「はぁはぁ……。ごめん、姉さん……」

　力を入れようとしたその時だった。

「和くんのエッチ……。お姉ちゃんの大事なところ、そんなに見たいの……？」

　すぐに脚から手を離し、布団を被せ、一度だけ姉さんの顔を見た。見たけどすぐに逸らし、顔を合わせないようにして自分の部屋を出た。

　心臓の鼓動が強すぎて、結構胸が苦しかった。それから一日、姉さんとはすごく気まずかった。

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　ちょっとだけエロを書きました。どうでしたか？