第785話
さてと‥
どうゴミ掃除してやろうか‥
(ピコーンッ)
へ?
『スキル【城壁】を確認しました。模倣スキル【城壁】【工芸士】と統合スキル【スードゥクリエイター】【ディバイズメイキング】を再統合します。スキル【創造士】に統合しました』
おいおいおい。
何をしてるんですか、模倣スキルさん?
せっかく【スードゥクリエイター】で金属まで加工出来る様になったというのに、いきなりそのスキルを無くしてしまうなんて‥
しかも【ディバイズメイキング】まで持っていかれると、木偶人形1体作るのにも苦労してしまうんだが‥
いや‥
ちょっと待て‥
なんだこの【創造士】ってスキルは‥?
ヤバすぎるだろ?
「マルコイ君。猶予は30分だ。その間に君やパーティメンバー、それにここにいる冒険者達の防御力を上げないといけない。すぐに行動に移りたいと思うが、準備はいいかい?」
あ、そうだった。
今は片付けないといけない問題があったんだけど‥
「すみません、ルパートさん。ちょっと待っててください。外片付けますね。」
「え?」
俺はキリーエの元に向かう。
「キリーエ。俺が持っている鉄のインゴット、全て使ってもいいか?」
「ん?ええよ。うちが持ってるやつも使ってもろてええけど。もし足りひんやったら、鉱山から持ってきたらええし。」
キリーエが悪そうな顔をする。
そうだな‥
今取りに行ったら、あの偉そうな顔した高官の間抜け面が見れるかもしれないな‥
いや、今はそれよりもスキル検証だ。
俺は念のため、キリーエからも鉄のインゴットをもらい、冒険者ギルドの入り口に移動する。
そして扉を開けて外を確認する。
少し離れた所に人の集団が見える。
表情までは見えないが、笑い声が聞こえる。
おそらく今から銃を使える事が余程嬉しいんだろうな。
でも多分、君たちは今から悲鳴を上げる事になると思うけど。
「『創造:鉄人形』」
俺は手の平を下にして腕を前に出しスキル【創造士】を使う。
すると手をかざした所に光の粒子が現れる。
そしてしばらくすると‥
俺の伸ばした手の先に鋼鉄で出来た人形が立っていた。
本当に出来たよおい‥
試しに両手を前に出してスキル【創造士】を使う。
今度は光の粒子が2体の鉄人形になった。
やばいぞおい。
恐ろしいスキルを得てしまった。
スキル【創造士】
頭の中に描いた設計図を元に、材料と魔力を使って対象を創り出すスキル‥
創った事のない物に関しては、今の俺の有り余る魔力の半分以上を持っていった。
しかし2体目以降は通常の木偶人形を作るよりも、少し多いくらいの魔力で作る事が出来た。
これならまだかなりの数の鉄人形が作れそうだ。
それに鉄以外の材質であるゴムなども側にある素材から使って作っている。
もちろん俺の『スペース』に保管している材料も使う事が出来るようだ。
ただの武装もしていない鉄人形を作るのに半分以上の魔力を使ったから、大きなロボットや異世界の移動用の機械などは魔力が足りないので作るのに数日はかかるだろう。
しかし2体目以降は僅かな魔力で作る事が出来る。
1体作ってしまえば、ロボット大軍団を作る事も可能ってことか‥
もしかして‥
「『創造:タルタルソース』」
俺の手のひらにタルタルソースが現れた‥
こんなのも作れるのな。
うっ、手がベトベトする‥
手からタルタルソース攻撃なんかも出来るかもしれない。
今度駄女神相手にやってみよう。
さてさて冗談はさておき、この新スキルでヨエク兵たちを地獄に落とそうではないか。
俺は更に10体の鉄人形を創り出す。
おっと、少しクラクラするな。
魔力の使い過ぎか‥
魔力量が増えてあまり感じなくなった感覚だったけど、久しぶりの脱力感でふらふらする。
しかし10数体もいれば問題ないだろ。
なにせ銃弾も弾く、鋼鉄製の鉄人形だ。
剣で斬ることもできないし、逆に殴られれば骨折は確実だ。
鈍器で動かなくなるまで叩けばどうにかなるかもね。
さてと‥
「行け!鉄人形たち!」
ヨエク兵たちに地獄をもたらす鉄塊の兵たちが動き出した。
----------------------------------------------------------------------
近況にも書いてますが、ブログ始めました。
遊びに来ていただけたら嬉しいです!修正している本編や、書いている時に考えてた事などを載せてます!
https://ogicon3777.com
〇読んでくださった方へ
よろしければ、星をポチッとしていただけると、とても嬉しいです。
今後の執筆のモチベーションにもつながりますので、ぜひよろしくお願いします~!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます