第484話
さてさて、魔力の識別に駆け回ったけど、何とか渡した魔道具については魔力識別できるようになりました。
魔力色については見る事はできなかったけど、魔力回路をつけて最初に流した魔力を魔道具に覚えさせる事ができた。
その後に別の人に魔力を流してもらったけど、魔道具は反応しなかった。
入り口に作った回路に弾かれて、外に漏れるようになった。
これを別の魔力回路に流れるようにしたら、違う魔力回路が反応して小爆発させる事が出来た。
ちなみにクワイスがアフロったので怒られた。
メンセンで試したらよかったな、メンセンだったらアフロする髪もなかったから。
これである程度形になったかな。
それと木偶爆弾とかは数が多いので、魔道具で箱を作って、そこに入れる事にした。
魔力色に反応する回路を開けれる人数分作って、登録した人が開けれるようにしたのだ。
あとは何故かイライラしてるっぽい神聖国の人たちにちゃんとわかるように、クワイスたちに魔道具を秘密基地に運んでもらう。
俺が秘密基地に行ってる間に『アウローラ』の拠点に空き巣が入ったみたいだけど、魔道具は俺の『スペース』に入れているから見つからなかったみたいですしね。
それにイライラされてらっしゃるのは、魔道具が見つからなかったのもあるけど、秘密基地が見つからないのもイライラしてるんだろうな。
だって探している場所は見当違いの場所ですもん。
見事に俺が羽根人形で飛んでいった方向に釣られて探してましたからね。
クワイスにお願いして、早速俺が『スペース』から出した魔道具を運んでもらう。
羽根人形に木偶爆弾にその他諸々。
全ての魔道具を1箇所に置いておくなんて事は本来はあり得ないんだろうけど、藁にも縋りたい神聖国の人からすると間違いなくついてくるでしょ。
俺も念のために魔道具を運ぶ『アウローラ』に紛れていると、ちゃんとスキル【察知】に反応する人たちがいた。
そしてこれでもかと持っていた魔道具を秘密基地に、置いてくる。
荒野で身を隠すところがないから、かなり離れている所から覗いているみたいだけど、ちゃんとわかりましたかね?
そして『アウローラ』は遺跡に入って、俺が置いていた魔道具をいくつか運び出してもらい、それを更に秘密基地に入れてもらった。
ここまでで『アウローラ』の人たちの作業終了。
あとはセイルズに戻ってもらう。
ちなみに俺はちゃんと神聖国の人たちが来てくれるのか、確認のために遺跡に残る事にした。
深夜‥
俺のスキル【察知】に反応があった。
反応した点は早速秘密基地に向かっているようだ。
秘密基地に到着した人たちは入り口の扉を開こうとしている。
秘密基地の入り口は今までは開けっぱなしにしていて、昇降用のゴーレムが中にちょこんと座っているものだったが、今はそれらしい扉をつけている。
扉は木偶爆弾の直撃でも壊れないように、鉄製の扉に魔力回路で強度マシマシにした。
扉の取っ手を握って魔力を流せば、回路に登録している人なら簡単に開く。
しかし登録していない人だと‥
はい、皆さん諦めたようです。
その扉を力で開けたければ、うちのミミウさんでも呼んでこないと開きませんよ?
そして秘密基地に入るのを諦めた人たちは、次に遺跡に入るようだ。
よかった。
ここまでの流れは予定通りだな。
あとは程よい怪我で帰ってもらわないと。
俺はこっそりと中に入った人たちについて行く。
中に入ってすぐに、落とし穴の罠にひっかかり、みんな仲良く中に落ちた。
おい‥
お前らは少しは怪しいとか思わないのか?
案の定、一番下にいたやつは土の槍に刺さり動かなくなったようだ。
1人で落ちると思ったら全員で落ちたからな。
いくら土の槍が脆いとはいえ全員の体重が乗っかったら、そりゃそうなりますわ。
【察知】に反応していた点が1つ消えた。
中に入った神聖国の人たちと思われる反応は全部で5つだった。
残り4つ。
これ1つでもいいから、残ってくれるかな‥?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます