第465話
衝撃で呆然としてるラケッツに、先程の蜘蛛が攻撃を仕掛けた。
ラケッツの背中に蜘蛛の足が‥
まあ爆発するけどね。
今度はラケッツさんが前のめりに倒れかかる。
踏ん張れ!
しかし今回は衝撃が強かったためか、ラケッツさんが前に倒れた。
爆発した。
ラケッツさんは爆発した衝撃で身体が浮いて、その場で足から着地した。
そうなんだよ。
戦ってる最中に転がったり、倒れたりする事を失念してたんだよ。
ごめんね、ラケッツさん‥
一番大事な対策が抜けてた気がする。
いや、それだけじゃないな‥
衝撃に対する対策するべきだな‥
だってラケッツさん目を回してるもん。
爆発に巻き込まれたモンスターは死んでいるようだが、別のモンスターが間合いを詰めてきた。
今度はかなり大型のトロールがラケッツさんに向けて棍棒を振り下ろしている。
ラケッツさんが両手で防御すると、籠手が爆発してトロールの腕ごと吹き飛ばす。
衝撃で後ろに飛ばされてたラケッツさんは、再度目を回してその場に座り込む。
クワイスたちが俺に向かって両手をクロスさせて、何かを訴えている。
もちろん俺は腕で丸を作り、実験中止を了承する。
う〜む。
実用化には少し早かったな。
すまないラケッツさん。
あと座る時に腰当てが爆発しなくてよかった。
座って爆発して強制的に立たせるところだった。
ん?
しかし考えようによっては使えるのかも‥
今回はラケッツさんは知らなくて使用してたから、困惑しただろうけど、知ってて使うなら爆発を使った体捌きとかできそうだよな。
相手の攻撃を避けて、倒れ込むと同時に爆発させて立ち上がるとか‥?
衝撃は無くす必要があるかもしれないけど、爆発での反動はありきで考えるのが面白いのかも‥
まあとりあえずラケッツさん。
ご苦労様でした。
また今度改造して持ってきますね‥
ちなみに火薬の量は適量なので、変更する気はありません!
モンスターとの戦いは粗方決着がついたようだ。
ほとんどの魔道具の効果が見れて大満足の結果になった。
スネタさんの武器もスネタさんが効果的に使ってくれたので、活躍できることがわかった。
数体のサイクロプスがこちらに向かってきていたが、その中に入り込み2本の大鎚の爆発を使って回るように大鎚を振り回したのだ。
ドラゴン程ではないが、かなり強力なモンスターの為スキャンのゴーレムやメンセンが当たらないといけないと思ったが、1人で倒してしまった‥
連続で使用する事はできないので、ここぞって時の判断だったな。
俺だったら切り札は取っておかなければ!って思って使わずじまいで終わりそうだ‥
できれば魔道具の威力を落とさずに、使える間隔を短くしたいものだ。
やはり火薬を使うべきだろうか?
要検討だな。
モンスターはかなりの数が現れたが、ほぼ全てのモンスターを討伐する事ができた。
モンスターはサイクロプスやトロールなどの大型のモンスターはいたが、ドラゴンなど傭兵団では手に負えない者はいなかったのがよかった。
これが自然に起きた氾濫なのであれば、最悪ドラゴンまで居てもおかしくなかったが、魔族が強制的に起こした氾濫だったのでドラゴンはいないだろうとは思っていたけどね。
混合タイプの氾濫だったため、モンスターのキングもいなかったし、俺たちが出る必要もなくて助かった。
あとは‥
俺の【察知】に反応している2つの点がどう動くかだな。
モンスター側にいるのはおそらく魔族だろうな。
これが襲ってくるようであれば多少は面倒な事になりそうだけど‥
ただ、俺たちの後方でおそらく戦いを見ている点も気になる。
たぶん神聖国側の調査員とかだろうな‥
やはり神聖国にも情報は渡るだろう。
まあそれも致し方ないと思ってはいたけどね。
その面倒な事よりも、魔道具の実験結果が知りたいと言う欲求に負けてしまいましたので‥
点が動き出した。
そのまま帰ってくれたらよかったんだけど‥
その点はこちらに向かって動き出していた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます