第434話
とりあえず武器を持てるゴーレムについては模索しながら作っていこう。
ゴーレムができたとしても武器を何にするか考えてないしな。
でっかいバスターソードとかも持たせたら
カッコいいし、考えれば考えるほど夢が膨らむ。
一旦休憩してスキャンの様子を見に行くとするか。
そう思い振り返るとアキーエがまだ見てた。
「あれ?まだスキャンの所に行ってなかったのか?」
「うん。楽しそうなマルコイ見てた。」
うっ‥
なんかそんな事言われると照れるぞ。
「でもマルコイと一緒にいれてよかったわ。毎日が楽しいもの。」
「そうか?」
「うん。そりゃマルコイはどんどん強くなるし、こんな見た事もないような魔道具まで作るし、今までなかったような料理も作るし、スケベだし。」
おい。
スケベなのはしょうがない。
男の身体の9割はスケベで出来ている。
「露出狂だし。」
それは冤罪だ。
「鈍感だし、奥手だし。」
そ、それは‥
鈍感はよくわからないけど、奥手については何も言えません‥
「まあそんな変なとこも全部ひっくるめて好きよ。」
「え?」
「え?あっ!違うわよ!そ、その幼馴染としてというか、昔から知っててあのその‥」
アキーエ‥
おれと一緒に居てくれるのは、幼馴染としてなのか?
それとも俺の事が‥
「もう何でわたしから言うことになるかな‥そうね。マルコイの事は幼馴染としてじゃなくて‥わたしはマルコイの事が‥」
「おお!ここがマルコイさんの言ってた秘密基地か!団長の言う通り本当に作ってるんだな!本気で何でもありなんだなマルコイさんは!がはははは。」
この声はメンセン?
「お?なんだこりゃ‥スゲーな、こんなもん1人で出来るのか?お!マルコイさん。」
「ありゃ?アキーエの嬢ちゃんと一緒だったか?あれ?もしかして良いとこだったのか?そりゃまずい事したな!ガハハハ。」
広い空間にメンセンの笑い声が響く。
「‥‥‥ご、ごめんねマルコイ。また後でね。わたしスキャンさんの事見てくるね。」
「ガハハハ。すまんすまん。団長に話を聞いて居ても立っても居られなくなって来ちまった。逢引き邪魔して悪かったって!」
「メンセンさん‥そんなんじゃないですよ。でももう少しデリカシー持ってくださいね。そうしないとまたフーラさんに振られますよ。うふふ。」
おお‥
アキーエさんが怒ってらっしゃる‥
てかメンセンってフーラさんに振られたの?
何それ。
俺の知らないところで面白い事が起こってるんだけど?
「な、な、な、なんでその事を知ってんだ!?ふ、ふ、振られてないぞ。今はタルタル教を布教する事を第一に考えてるから、そんな事を考えてる暇はありませんって言われただけだ。だから決して振られたわけじゃない!タルタル教がロンギルの国教になれば俺の事を考えてくれるはずだ!だから俺も日々布教に励んでるんだ!」
いやいやいやいや。
いろいろとツッコミどころ満載だぞ。
メンセンが振られたのは、悪いがちょっと面白かったけど、タルタル教が国教とか何言ってるの?
あとメンセンさんタルタル教に入ってるの?
布教してるの?
なにそれ?
ちょっと離れている間にいろんな事起こり過ぎでしょ。
「それじゃあマルコイ。わたしスキャンさんのところに行くわね。メンセンさん。布教と女心の勉強頑張ってくださいね。」
「振られてなかいからな!決して俺は振られてないからな!」
去って行くアキーエにメンセンが声をかける。
うん。
まあ人それぞれって事で。
フーラさんもタルタル教の事がなければ綺麗で優しそうな人だからな。
「メンセンってタルタル教に入ったんだ?」
「おう。決して邪な気持ちがあって入ったわけじゃないぞ。宴会の時にフーラさんを怒らせて、タルタルソースを食べれなかったから、許してもらうために入っただけだ。だからフーラさんの魅力がわかったのはタルタル教に入ってからだぞ。」
いや、許してもらうためにタルタル教に入った時点で、充分邪だと思うが‥
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます