第410話
アースンでの宿は少し高級な宿を3人部屋と1人部屋と2部屋借りる事にした。
キリーエが宿の部屋を借りる時に、俺の部屋がもし爆発してもいいようにと保証金を払っていた‥
た、確かにアレカンドロの家では何度か爆発させてたけど、俺も時と場所は選びますよ‥?
確かに魔道具作りをしたいとは思っていましたが、そんなに警戒しなくても‥
その日は旅の疲れもあったので、そのまま休む事にした。
次の日から、それぞれで活動する事になったが、初日はキリーエと共に行動する事にした。
俺が考えた構想を建築担当の人に伝えて欲しいとの事で、キリーエが連れてきた数人の人と話しをする事になった。
「マルコイさん。何人かセイルズとエルフェノスの王都から職人さんが来る事になるんやけど、まずはアースンにいる職人さんを連れてきたよ。」
数人の屈強な男の人たちに囲まれる。
暑苦しい‥
「どうも。今回ホットショッピングモール?の建築を担当する事になりました、ザルトンです。」
「シシティと申します。私は設計を担当します。どうぞ宜しくお願いします。」
そのうちの2人の男性が声をかけてきた。
「この2人がメインでショッピングモールを作るから、どんな感じで店を作ったらええか、伝えてもらっていい?あと2人とも念のためにギルドカードを見せてもらってええかな?」
お?
この2人もギルドカードを持っているのか?
すると2人とも自分の持っているカードを取り出した。
ザルトン
木工師ランクB
スキル【建築士Lv.7】
「私とシシティは木工ギルドに所属しています。私が【建築士】になります。」
シシティ
木工師ランクB
スキル【設計士Lv.6】
「そして私が【設計士】になります。私が施設の設計を作製してザルトンが着工しますが、どのような技法で作製するのかをザルトンと共に話し合いながら決めていきます。」
なるほど。
木工ギルドってのがあるのか‥
話によると建物を作る時に、木工ギルドを通して建築するのだが、国とのやりとりを木工ギルドが代行でしてくれるそうで、ほとんどの建築系の職人は所属しているそうだ。
そしてこの2人がこの街では1番スキルレベルが高く、数人のお弟子さんなんかもいるらしい。
(ピコーンッ)
『模倣スキルを発現しました。スキル【建築士】を模倣しました』
(ピコーンッ)
『模倣スキルを発現しました。スキル【設計士】を模倣しました』
おお。
ありがたい事に2つもスキルを模倣する事ができた。
でも流石に魔道具とかは作るけど、今のところ家まで作る予定はないからな‥
使う事はなさそうではあるけど。
ん?
いつものようにスキルの使用方法が頭に入ってくる。
あれ?
このスキル【設計士】って‥
スキル【異世界の知識】で構造は分かっていても作れないものがたくさんあり、作れる物もスキルによる力技で作製してきたが‥
スキル【設計士】があれば作製する物の設計図を頭に描くことができる。
おそらく今までよりも遥かに工程がスムーズになるし、異世界の機械も作れそうだぞ‥
【スードウクリエイター】のレベルが上がるまでは木材で代行する事になるが、金属を扱えるようになったら様々な物が作れそうだ。
おお‥
魔道具の夢が更に広がった気がする‥
これなら、それこそ様々な部品が必要になる移動タイプの魔道具や、高火力の銃の作製も現実味をおびてきた。
俺が1人でニヤニヤしていると、キリーエがこちらを笑顔で見ていた。
そうか、キリーエは意図的に2人にギルドカードを出すように言ってくれたんだな。
ありがたい。
仕事ができるだけじゃなくて、そこまで考えてもらっているとは、まったく頭が下がる思いだ。
「わかったありがとう。それじゃあモールの構想だが‥」
俺は2人に異世界の知識で得たショッピングモールの構想を伝えるのだった。
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