第336話
(ピコーンッ)
『模倣スキルを発現しました。スキル【機工士】を模倣しました』
よしよし。
これで俺ももっといい人形を作れるようになるかな。
さっそくいろいろと試し‥
『統合条件を達成しました。模倣スキル【装飾士】【人形士】【機工士】を統合します。スキル【スードウクリエイター】に統合しました』
なぬ?
統合したのか?
相変わらずいきなりだな。
スキル【機工士】がきっかけだったのかな。
本当にタイミングがありがたい。
必要と思った時に、それに特化したスキルを手に入れる事ができる。
まあ必要と思った時に、その系統のスキルを模倣していくので統合するのも必然かもしれないんだけど。
とりあえず神様ありがとうございます。
夜中神聖国に空から忍び込んでお祈りくらいはするかもしれません。
すいませんバレそうなのでやめときます。
スキル【スードウクリエイター】はやはりゴーレム作りに特化しているようだな。
しかし作るのに材料や多量の魔力が必要にはなるようだ。
まあ無から何かを作り出すような事はさすがのスキルでも出来ないよな。
レベルが上がれば様々な素材で作る事が出来るようだが、レベル1の今だと木で作る事しか出来ないようだ。
アレカンドロに周りの木を切る許可をもらう。
念のためにアキーエにもついてきてもらった。
家の側に生えている木を一本切り倒す。
ここから人形を作る過程を補助してくれるようだ。
魔力を使用してスキルを使う。
目の前で木の人形が出来上がっていく。
関節部分は動きやすいように球体を介しているが、身体を動かすのに大小様々な歯車などの部品が作成されていく。
動きの滑らかさなどは今まで使用してきた人形とは大違いのようだ。
最後に心臓部分に赤い球体が俺の魔力を使用して出来上がっていく。
‥‥ちょっとまて。
魔力がゴリゴリ持っていかれる‥
魔力の減りが半端ない。
これは気絶コースだなと思っていたら、なんとかギリギリ魔力を残して作成する事ができた。
なんとか一体の人形を作成する事ができた。
脱力感が凄い。
このまますぐにアキーエの膝枕で休みたい‥
しかしそのおかげで今までの殺戮人形とは違い、人工核があるので魔力回路にて動かす必要はない自律型の人形が出来上がった。
そして動きも今までの人形に比べると格段に滑らかになっている。
魔力回路で無理矢理動かす感じではなく、人形が自律して動かす事ができる。
これは素晴らしい‥
今まで身体を動かすために使用していた魔力回路のほとんどを攻撃と防御に回す事ができるからな。
まあと言ってもその程度か‥
充分過ぎるほど、とんでもスキルではあるが‥
そこまでインパクトのあるものではない。
だって人形は依頼かけて作ってもらう事ができるからな。
多少不恰好でも魔力回路を使用して動かす事はできるし‥
「凄いわねマルコイ。これってレベルが上がればミスリルとかで人形が作れるって事でしょ?」
あ!
確かにそうなると思う。
ミスリルもそうだけど、鉄などで作ったらそれだけで最強な気がする‥
「それに材料があればどこでも作れるのよね?敵地に侵入する事があれば、その場で味方を作れるしダンジョンなんかではトラップ解除にも使えるわよね。」
ふむ。
確かに。
作成した人形がこちらに向かって進んできた。
「マスター。メイレイ。」
そう発すると俺の前で止まる。
しゃべれるんかい!
単語だが、ちゃんと聞き取れた。
言葉を話すというよりも振動で音を出したような物だな。
どこかの筋肉で話すやつと同じ原理だ。
「命令してくれって‥こんな物誰も作ることできるわけないじゃない。自律型にも程があるわよ。」
アキーエが呆然としながらそう言った。
しかし一体作るだけで俺の魔力は空になってしまうから今回の防衛には数体作るだけにしておこう。
しかしレベル上げのためには沢山の人形を作る必要があるな。
保管場所は作ったら『スペース』に入れておけばいいか。
うーむ。
鉄で巨大な人形か‥
男のロマンだな。
ミミウが家の中でキョロキョロしているのが見える。
ミミウだからそれはマロンだ‥
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます