第321話
クラーケンのサシミソーメンを作った後は、クラーケンの天ぷらやクラーケン焼きなど様々な物を作った。
ほとんどミミウのお腹に収まったけど‥
とりあえずクラーケンの足の三分の一程度を食べたあたりでミミウが満足したようだ。
「美味しかったですぅ!まだ入るけど、お腹は少し空けてた方がいいからこれくらいで大丈夫ですぅ!」
なるほど。
しかしなミミウ‥
クラーケンの足三分の一とはいえ、あきらかに君より大きいんだけど‥
食べた物ってどこにいってるんですか?
お腹の中身だけ異世界転移してるのか‥?
「そ、そうかそれはよかった。まだまだ大量にあるから食べたい時はいつでも言ってくれ。ただ定期的にエンチャント:氷で冷やしておくけど、もしかしたら悪くなるようだったら廃棄するから。」
「そんな勿体ない事はダメですぅ!悪くならないうちに全部食べるですぅ!ミミウは今日から毎日クラーケン料理でお願いしますぅ!」
おおう!
ミミウさんや‥
その大量の料理を作るのは俺なんだが‥
今度作る時はホット商会の料理人の人にもお金払って手伝ってもらったほうがいいかもしれない‥
だってオークたちと戦ったときよりも腕の疲れが酷いんだよ‥
「わかった。今度時間がある時にたくさん作るから待っててくれ。」
「やったー!約束ですぅ!」
ふむ。
疲れはするが仲間が嬉しそうなのはいい事だ。
しかしこの調子で食べたら、クラーケンはミミウ1週間分かもしれないな‥
特産品の製造について人の雇用は『アウローラ』に一旦任せる事にした。
新しい料理もキリーエと各店舗の料理人の人に任せている。
なんでも店舗で半数ずつ鰻丼を出す店とフライを出す店に分けて提供するらしい。
その他に店舗にスタンプがあって、そのスタンプを店員に押してもらって全部貯めたら1食サービスとかもやっているらしい。
確かキリーエが何かもっと流行らせるために案はないかと聞かれたから、異世界のポイントカードの事を伝えていたからな。
それをキリーエなりに取り入れたんだろう。
おかげでかなりの反響のようだ。
もうこの時点で無視できない状況になっているとは思うけど、もう1つダメ押し的な物を行いたい。
特産品は警戒はさせていると思うが、実際売ったりしているわけじゃないからな。
市場に出るような物を考える必要がある。
そこで俺の魔道具の登場なんだけど‥
いろいろ考えたけど俺のように魔力回路を切った貼ったできないと、どうしても量産ができない‥
異世界で使われているレジスターを魔道具で作ってみたが、ホット商会に卸したら大活躍だった。
しかし他に売るにしても高価になるし、なによりそこまで需要がなかった‥
異世界のように購入するものに税金がかからないのだ。
なのでこの世界で使われているのは基本異世界のそろばんにあたるような物を使っているのだが、それで間に合っているみたいだった。
だが、ホット商会では計算の間違いもないようで大活躍しているがな。
あとはオーマルさんから模倣した【薬術士】を使ってポーション作りも考えたが、模倣スキルでは他のポーションを作っている人を上回ることはできそうにない。
なのでこの世界のちょっと頭の寂しいガッツォさんや『アウローラ』のメンセンさんにとって神ポーションになるような物を作りたかったが、俺の模倣スキルでは作る事が出来なかった。
すまないガッツォさん‥
いろいろ考えてみたがなかなかいい案が思いつかない‥
ちょっと気分転換で宿から出る。
外に出ると宿の前でミミウが近所の子供たちと遊んでいた。
ミミウは子供に人気があるようだな。
まあ欲望に忠実な所は子供と同じような感じだしな。
ミミウは子供と俺が教えた異世界の遊びで遊んでいた。
Sの字って言う遊びで子供も大人も同じように遊べる遊びだ。
あ、ミミウがSの外で遭遇した子供を押そうとしたら躱されて転んでる。
凄いなミミウの攻撃を躱すとは。
しかし基本ミミウの攻撃は躱さないと大惨事になりそうな気がするけど‥
本気で楽しそうに遊んでるなぁ。
あっ!
そうか、その手があったか。
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